配信ドラマ探検記 昭和オヤジがネトフリ・アマゾン・その他の密林を征く

配信ドラマを見て批評したり感想を言ったり、ツッコミを入れたりボケたりします。

「The OA」ネトフリ100本チャレンジ#29

The OA         NETFLIX
みなさまいかがお過ごしですか
最近太り気味で糖質制限ダイエットなど始めた阿覧澄史あらんすみしです。
まあそんなに厳密なものではなく
白米やパンなど炭水化物を減らす程度でありますが。
 
しかしこれがやってみると色々キツいです。どーしても
白米や麺類やパンを減らすと満足感がなくなってしまうし
何より結構お金がかかります。
特に外出時。
定食でご飯をやめて一品増やしたり、おかず大盛りにしたり
麺を低糖質麺に変えれば100円増しとかー。
 
こんな涙ぐましい努力をしているのに一向にダイエット効果がないのは
実はネトフリチャレンジのせいもありまして
テレビ見ている時間が長い→つい暇なのでお菓子を食べてしまう→
食べすぎると動けない→運動不足→太る→メタボ→やがて成人病(今は生活習慣病か?)
となっておるのであります。
「お菓子食わなきゃいいだろう」という気もいたしますが
中には菓子でも食ってないと見続けられない作品もあるのですヨ…。
 
 ややシニカルな前置きになりましたが
ネトフリチャレンジ第29弾は「The OA」であります。
 
 
「The OA」  2016  2019年アメリカ  2シーズン
原作・脚本 ブリット・マーリング/ザル・パトマングリ
監督    ザル・パトマングリほか
出演    ブリット・マーリング ジェイソン・アイザックス エモリー・コーエン
 
7年前に失踪したプレーリーという名の女性が発見され、家族(養父母)が駆けつける。
家族は喜ぶが、それより何より驚愕したのは彼女の目が見えること。
プレーリーはずっと盲目だったのにー。
なぜ失踪し、どこにいて、なぜ目が見えるようになったのか?
プレーリーは自らを「OA」と名乗り、何も語ろうとしない。
 
やがて実家に戻ったプレーリー(OA)は
「ホーマーを助け出さないと!」と言い出し
助け出すために必要な5人の人間を集めて(どうやって助けるのかはまだわからない)、
失踪していた7年間に何があったのか告白を始める。
 
出だしはこんな感じでしょうか。
ここまでだと普通のサスペンスとも思われますが
ここから監禁ドラマとなり、だんだんと奇妙キテレツ支離滅裂な世界へと
突入していくのであります。
 
現実というワクがなくなると、そのドラマ世界のワクがどこまでなのか
明確に規定しないと「ワケわからん」ことになってくるのでありまして、
この作品のように時空を超えるぐらいの壮大な嘘をつこうとしているなら
それにリアリティをつけないと、見ている人はついていけなくなってしまう
のではないでしょうか。
(ついていけなくなったのはワタクシです…。あのダンスがねえ…。)
 
しかしこういう世界が好きな人には面白い作品かもしれません。
(ぞんざいなフォローのようですが、ホントですよ!)
ややスピリチュアルながら雰囲気作りは巧みで
登場人物のキャラクターも立っており
わからないながらもそれほど退屈せずに見られるし
なにより配信とはいえテレビドラマの中で
作り手の意思を感じられるし
ここまで冒険的なことができたのはスゴイと思います。
(でも、あのダンスがねえ…)
 
シーズン1のラストは
このシーンだけ見ると「なんだそりゃ」という感じですが
延々1話から見ていくと、それなりに盛り上がります。
 
そしてシーズン2。
ややステレオタイプな「幽霊屋敷の謎解き」という要素が加わり
さらにリアリティは失せ、
ワタクシはお菓子バクバク食ってごまかしながら
流されるままに最後まで見ていきました。
ラストは…
とても言えない。
シーズン3に行く気満々な尻切れな終わりでありました。
(ネットで調べると「シーズン2」で打ち切りとのこと。)
おねーちゃんたち頑張ったのにここで打ち切りかあ。
配信も非情であります。
(でも、あのダンスが… しつこい!)
 
そういうわけでワタクシの無駄なチャレンジは続きます。
次回「ウイッチャー」
お菓子は食べないよう頑張ります。
 
 

「ナルコス メキシコ編」ネトフリ100本チャレンジ#28 その2

ナルコス メキシコ編 Netflix
雨がちな今日この頃いかがお過ごしでしょうか。
ワタクシ阿覧澄史あらんすみしは身も心もカビが生え
マタンゴのようになって生活しております。
(去年の梅雨もおんなじようなコト書いたな…)
 
せめて居室の掃除をと暇に任せて大掃除いたしましたところ、
棚の隅からなんとTSUTAYAのレンタル袋が発見されました。
そういや借りっぱなしだわ。完全に忘れてた…。
 
ラインナップは「スターウォーズ/スカイウオーカーの夜明け」
「荒野はつらいよ・アリゾナより愛を込めて」
「パブリック/図書館の奇跡」。
今年の1月4日に借りておりました。半年ちょっとかあ。
昔ですと莫大な延滞金がとられ、真っ青になっていたでしょうが
特に期限のないプライム会員ですので、延滞金はかかりません。
 
しかし我ながら毎月千円ぐらいの会費を払って放置しておく意味がわかりません。
金もないのに阿呆であります。
 
そういうわけでまだ見てなかった「スカイウオーカーの夜明け」を
久々にDVDプレイヤーを稼働させ見始めました。
スターウオーズサーガの完結編。
感想を一言で言うと「感慨深い」でありましょうか。
 
最初の「スターウォーズ」が公開された頃、ルーカスがホラ半分で言ってた
スターウォーズは全9作」というのが本当になったかと思うと
すごいと言うか、時の流れは早いと言うか…。
ラストということもあって死んだキャリー・フィッシャー
ハリソン・フォードマーク・ハミルも特別出演しております。
(あ、ハリソンフォードとマークハミルは死んでないか…)
 
CGは初期に比べると格段の進歩ですが、内容は古色蒼然スペースオペラ
でも「スターウォーズ」はそういうものなのでいいのであります。
ワタクシはこのシリーズを見ると小学生の頃図書室で読んだ
「少年少女SF全集」の「キャプテンフューチャー」や「火星のプリンセス
レンズマン」「虎よ 虎よ」などを思い出します。
ジョージ・ルーカスの「スターウォーズ」への最初のイメージも
そんなもんじゃないでしょうか。
 
「ハンソロ」「ローグワン」みたいなスピンオフは続くようですが
一応スターウォーズが完結してよかった、よかった。
願わくばスピンオフにミッキーマウスとかが出てこないように…。
 
余談ですがストーリーは前作「最後のジェダイ」の続きだったので
見ながらストーリーを思い出すのに苦労いたました。
やっぱりこういうシリーズ物は予習復讐が必要ですね。(復習です)
(「007ノータイムトゥダイ」を見たときも
ストーリーが完全に前作「スペクター」の続きだったので
わけがわかりませんでした。)
 
さてまたまた前置きが長くなりましたが
ネトフリチャレンジ第28弾「ナルコス」その2であります。
前回「ナルコス」はシーズン3まで見終わっていて
今回はシーズン4になるはずが単独タイトルとなった
「ナルコス メキシコ」です。
(いうならば今回全部余談かも…)
 
「ナルコス メキシコ編」2018~2021年 アメリカ 3シーズン
原案 カルロ・バーナード/ダグ・ミロ
監督 アンドレス・バイス/アマト・エスカランテ他
脚本 カルロ・バーナード/クレイトン・トゥルッセル他
 
パブロ・エスコバルアナーキーに大暴れし
血みどろの抗争、謀略、裏切りが炸裂したコロンビア編は
久々にヤクザ映画的面白さを堪能いたしました。
で、期待して見た「ナルコスメキシコ編」でありますが
正直イマイチでありました。
 
路線はコロンビア編と一緒で
実際の事件に則って、ドキュメンタリータッチな演出で
見せていくのですがどうも盛り上がらない。
 
シーズン1はコロンビア編でも話題に上がっていた
DEA(アメリカの麻薬捜査局)の捜査官キキ・カマレラの
拉致・殺害されるまでの活躍が話の中心で
ここまではまあいいのですが、
シーズン2でメキシコ麻薬カルテルを統合したミゲル・フェリクスの話に
なってくるとなんだか退屈になってくるのはワタクシだけなのでしょうか。
シーンを細かく切り貼りしてたり、説明を省略してたりして
アメリカ人は知ってることだから省略なのか?)
話がわかりにくくなるのも原因なのですが
やっぱりエスコバルに比べるとフェリクスはキャラが中途半端なのが
問題かなと愚考する次第であります。
 
そしてシーズン3、分裂し対立するカルテル
面白くなる要素はたくさんあるのですが、
どうもリアルに起こった事件にこだわっているらしく
なかなか盛り上がっていきません。
そして細かい抗争やコカインを捌く描写を説明で終わらせるようになっていき
史実ではこれからメキシコの麻薬王「エル・チャポ」が大暴れし始める
という時期で終わってしまいました。
 
「エル・チャポ」というスペイン製作のテレビシリーズが
すでにあるので、話がカブるのを避けたのかもしれませんが
製作者の興味がヤクザの争いから政治に移ってしまったような
もったいないメキシコ編でありました。
(あ、これはあくまで私見でありますので、
これから見る方はご参考の一つとしてお聞きください…
細かいフォローは大切。)
 
あ、また本論の方が短くなってしまいました。反省。

そういうわけで
次回はネトフリチャレンジ29弾「The OA」を予定しております。
見終わったらアップいたしますので時期未定。
何卒ヨロシクお願いいたします。

「ナルコス」ネトフリ100本チャレンジ#28

ナルコス Netflix
ご無沙汰してます。阿覧澄史あらんすみしです。
誰も望んでないと思いつつも先日種まきしたひまわりについての続報を強引にお伝えします。
それが、ひまわりの芽が出ないのです…。
 
去年はほっといても順調に生育しておりましたが
NPOのおっちゃんから妻の許に連絡あり
「芽の出が悪いので、も一度蒔いた方がいい」とのこと。
当然の如くワタクシが畑を見に行かされ、確認すると
あーら。スカスカ…。
半分出てるか、出てないかくらい。
雨ばっかり降ってるせいなのか、子供も動員していい加減に蒔いたせいなのか。
帰ってパシリのように妻に報告すると
「じゃあアンタまいといて」みたいなことを言うので
「オメーが畑申し込んだんじゃねえか!」とついキレてしまい
問題が家庭問題へと紛糾。
 
結局妻は「忙しいから少し様子見ます」などと連絡してほっといたら
すっかり播く時期を逸してしまいました…。
 
その後NPOのおっちゃんから「(もういいから)土よせと除草して」とメールがあり
妻は仕事で忙しいので、結局忙しくないワタクシが一人で作業することとなりました。
くそー仕事がないばっかりに…。

ひまわり(6月現状)
昨年は暑い時に作業して死にそうになったので、今年はやや天気悪い日に
朝から作業を行いました。スカスカの畑にクジケそうになりつつも
土を株に寄せて除草するのは去年もやっているので要領はわかっておりますし、
去年買ったマイ鍬が役に立つ時がまいりました。
頑張って立派に農業だ!
とワタクシ張り切って鍬をふるったのでありました。
 
日頃の不摂生がたたって死にそうにはなりましたが、なんとか1日で作業を終わらせる
ことができました。めでたし。めでたし。
 
ーってここで終わってどうすんの!?
ここからが本論
ネトフリ100本鑑賞チャレンジ第28弾「ナルコス」です…。
 
 
「ナルコス」2015年〜2018年 アメリカ (3シリーズ)
原案・脚本 クリス・ブランカトー
監督 ジョゼ・パジーリャ アンドレス・ベイズほか
出演 ボイド・ホルブルック ペドロ・パスカル ヴァグネル・モウラ
 
「ナルコス」というのは「密売人たち」というような意味らしく
コロンビアの麻薬カルテルの話であります。
いかにのし上がっていくか、いかにめちゃくちゃやって人を殺しまくってるかを
ドキュメンタリータッチで見せていくすっごいテレビシリーズで
毎回巻頭に言い訳のように「事実に着想を得たフィクションです」みたいなテロップが
出てくるのですが、人物名も、起こる事件もほぼ事実。
どうしてこんなヤバい企画通ったのか、不思議であります。
 
「事実を元にしたドキュメンタリータッチ」と聞くと
なんだか硬派なドラマなイメージを想像しがちでありますが
この「ナルコス」はまさに東映ヤクザ映画。
それも「仁義なき戦い」をはじめとする実録路線のヤツ。
「実録コロンビア麻薬戦争 血染めのドンゴロス」というタイトルを
つけてもいいくらいで(そんなタイトルつけないだろうが…)
モラリティを重視する現代に蘇った狂犬・菅原文太みたいなドラマなのです。
(字幕で見ていたワタクシの脳裏には、エスコバルたちのセリフは
「××じゃけんのー」と広島弁に勝手に変換されておりました。)
 
それにしてもあの頃の東映ヤクザ映画だって気恥ずかしくて作れないぐらい
ベタな事件がたくさん出てきて、「事実はヤクザ映画より奇なり」であります。
 
コカインを大規模に売買し、警官を撃ち殺し、共産ゲリラに国会を襲撃させ、
要人を誘拐し、旅客機を爆破して墜落させー。
 
現代のアメリカや日本が舞台だとどうしてもこんなムチャクチャはできないし
リアリティがなくなるけれど、この「ナルコス」は事実を元にしたストーリー
で、ほんとにコロンビアでロケしてるなのだから、
これ以上のリアリティはないのであります。
 
「ナルコス」は3シリーズで1、2がエスコバルメデジンカルテル編、
3はライバルだったカリ・カルテル編になっており、このシーズン3も
なかなか面白うございました。
(「仁義なき戦い」でいうと「代理戦争」的な面白さというか…。
え?見てないから意味がわからない?お父さんかお兄さんに聞いてください)
 
そしてシーズン4はメキシコ編ー
かと思ったら、単独タイトル「ナルコス・メキシコ」に出世してしまったそうです。
うーん。
ネトフリ・チャレンジとしては無視して次に行ってもいいんだけどな…。
 
…。
やはりワタクシ、完璧主義なので次回は続きとして「ナルコス・メキシコ」を
見たいと思います。
 
いつになったらこのチャレンジ終わるのか本気で心配。
(つづく)
 
追記 リアリティといえばこのドラマ、悪人たちの奥さんたちがみんな強く
   欲張りで自分勝手。洋の東西を問わず女房には苦労してるのが
   リアリティある。くーっ!(泣)

「フラーハウス」ネトフリ100本チャレンジ#27その②

フラーハウス
ご機嫌いかがですか?阿覧澄史あらんすみしです。
ネトフリチャレンジ第27弾「フラーハウス 」は前回第1話開始5分で中断、
その前身であります「フルハウス」をアタマから見始めて丸々2シーズン鑑賞、
「どこで止めていいかわからん」状態になったところまででありました。
 
その後「フルハウス」は結局薬局、
8シーズン192話、全部見てしまいました。(ヒマなやつ!)
放送当時全く見ていなかったのでほぼ初見ですが
時代背景がワタクシの若い頃なので馴染みもあり
(ゲストがリトル・リチャードやフランキー・ヴァリだったり)
子供たちがどんどん大きくなっていくのも楽しく
気がついたら見終わっておりました。
 
そして見終わった瞬間すぐに「フラーハウス 」を再び見始めたのですが
フルハウス」が終了した1995年から
「フラーハウス」が始まる2016年までの
20年が一瞬にして過ぎ去ってしまったような稀有な感覚を味わってしまいました。
まるで浦島太郎…。
 
さっきまで鼻水垂らしてたガキが大学生になっており
「フラーハウス」では主役となるDJことキャンディス・キャメロン・ブレは
40すぎ。
若いパパ3人組は三匹のおっさんと化し、この人たちとほぼ同世代のワタクシは
時の流れの無情さを思い知らされたのでした…。
「はっ?ーオレは20年何をしてたんだろう?」とワタクシも我に帰り
こんなネトフリチャレンジなんてやってる場合じゃねーなと
少し反省いたしました。(少しね。)
 
 
「フラーハウス」2016年〜2020年 米(5シーズン)
出演 キャンディス・キャメロン・ブレ ジョディ・スウィーティン アンドリア・ハーバー
製作総指揮 ジェフ・フランクリン 監督 リッチ・コレルほか
脚本 ブライアン・ベーハー スティーブ・ボルディコスキーほか
 
 
大ヒットシチュエーションコメディ(?)「フルハウス」は
母を亡くした三姉妹が、父と伯父と父の友達に育てられる話でしたが
続編「フラーハウス」はその三姉妹(末娘ミシェルが降板、代わりに隣の変な子
キミー)が、父(長姉DJの夫)を亡くした三兄弟を育てる話であります。
 
まあ話自体は大したことなく(英語でよくわからないし)、子供たちと
どんな確執が起こっても30分以内に解決する必要があるため
大抵ラストの大人の説得に子供が納得してハグして終わるような台本なのですが
「フラーハウス」は年月に裏打ちされた同窓会的な面白さと
キャストたちの絆を感じさせるところが見どころでありました。
 
20年前に終わった番組の登場人物たちがオリジナルキャストで登場すると
それだけでちょっと感動します。
(大はパパたちおっさん3人組から小は隣のキミーの昔の彼氏まで)
まるでドラマ制作のドキュメンタリー番組を見ているようであります。
 
そして感じたのは「フルハウス」のときは子供だったメインキャストたちと
今回はゲスト扱いのオッサンキャストとの絆。
実際仲が良いとも聞き及んでおりますし、
撮影で下手したら実の親よりも長い時間一緒に過ごしてきたキャストたちが
特別な感情を抱くのは当然のような気がします。
感謝祭のエピソードやクリスマスのエピソードで
ダニーとDJやステファニーがハグするシーンの情感は
見ている側の思い入れを抜きにしても心に迫るものがあります。
 
フルハウス」全部見といてよかったー。
これから見る方には「フルハウス」から見ることをお勧めします。
(「そんなヒマじゃねー!」というツッコミが聞こえてくるようであります)
 
 
こういうリユニオン的なドラマって今まで日本にあったのでしょうか?
日本で言うと「寺内貫太郎一家」で西城秀樹浅田美代子と結婚して石屋を継ぐとか
北の国から」の純と蛍が石の家に住むとか、
渡鬼」のえなりかずきがラーメン屋やるみたいなこと?
(最近の日本のテレビドラマを知らないので例えが古い…)
 
そういえば末娘ミシェルだけが「フラーハウス 」に登場しないのですが、
ミシェル役の子は今やアパレルブランドだかを立ち上げて大金持ちだそうで
(双子のオルセン姉妹)、流石にブランドイメージとかの戦略もあるだろうから
たとえ出演したくてもドタバタコメディに出ないのは仕方ないかなという気も
いたします。
これは日本で言うとモッくん本木雅弘がシブがき隊を再結成しようとしても
絶対やらないみたいことなのかなと思いました。
(これもちょっと違う気もするが…)
 
<この項了>
 
ネトフリチャレンジ、次はまたガラリと変わって麻薬カルテルもの「ナルコス」
であります。今度はモアベターよ。(ふる!)
 
追記 お父さんダニー役のボブ・ゲルドフ…じゃない、ボブ・サゲットが
今年の1月に亡くなっていたことを後で知り、ショックでありました。合掌。RIP
 

「フラーハウス」ネトフリ100本チャレンジ#27その①

種まきした畑。ひまわりが咲く予定
阿覧澄史あらんすみしです。
昨年もお伝えしましたプチ農業、ひまわり栽培が今年も始まりました…。
 
地元NPOの「耕作放棄地の有効活用のため素人に畑仕事させようプロジェクト」
の一環でありまして、妻が勝手に申し込んだものであります。
去年は収穫するタネの大半を鳥に喰われてしまい
あまりのコストパフォーマンスの低さに愕然といたしましたが
今年はそれに懲りてやらないものと安堵しておりました。
 
しかし先日妻が「GWに種まきするからね」と突然宣言し
家族一同(ワタクシと娘)を畑に強制連行し
ひまわりの種まきが執行されたのでした。
 
今年は肥料撒きなどはNPO のおっちゃんがやってくれていて
種まきは思ったより短時間で終了しましたが
これから暑くなっての草取りなどの雑務は実質的にワタクシがやらされるのでありまして
ちょっと憂鬱であります…。
(悔しいので逐一ブログにアップしてやるー)
 
そんなこともありつつネトフリ100本チャレンジです。
 
今回は「フラーハウス」。
アメリカの国民的人気番組「フルハウス」の続編であります。
 
前回の「ベターコールソウル」がまだシーズン6配信途中ということで
これを見終わってからとも思ったのですが
そーしたら「ストレンジャーシングス」や「全裸監督」や「リバーデイル」などの
見てないシーズンも見なくてはいけなくなってしまいます。
そんなことやっててはどんどん歳をとり、痴呆気味なワタクシが
単なるボケ老人と化してしまうだけなので
とりあえず「フラーハウス」見始めることにします。
 
しかし、見始めて5分。ワタクシはようやく気づきました。
フルハウス」を全く見たことのない人間にはわからないことが
たくさんあるのだろうということに…。(気づくの遅!)
「こ、これは…。笑うべきところがよくわからん。やっぱし少し『フルハウス
見といたほうがいいかもしれん」
ということで
フルハウス」のシーズン1エピソード1から見始めたのでした。
 
フルハウス」は今更説明するまでもないかとは思いますが
アメリカの大手テレビネットワークの王道コメディドラマ。
ほぼワンセットの家の中で、家族がドタバタして
観客の笑い声がダビングされてるやつですね。
 
まさにアメリカンTV。
「ベターコールソウル」のヒリヒリ感とは対極の世界。
 
しかし安定の面白さでありまして
1話20分ちょいなのでどんどん見てしまい、
気づくとシーズン2まで終わっておりました。
87年製作のこの番組はオヤジにジャストフィット、
末娘ミシェルが赤ん坊から成長し、言葉を発し出すのが楽しく
出てくる80年代のアメリカ時事ネタや
本人を見たこともないアメリカの有名人のモノマネさえ
面白うございました。
 
一体どこまで見てから「フラーハウス」の戻ればいいのか
悩むところであります。
こんなことやってたらどんどん歳をとり、痴呆気味な…(もうこれはいいか)
 
そういうわけでネトフリチャレンジ第27弾「フラーハウス」は
本編5分しか見ておりませんが、「その2」に続きます。
看板に偽りあって申し訳ございません…。
 
 
追記
本物のビーチボーイズ登場回が面白かった。(シーズン2−6話)
まさかブライアン・ウイルソンが出てくるとは…。

「ベターコールソウル」ネトフリ100本チャレンジ#26

Better Call Soul Lewis Jacobs / Netflix

みなさまいかがお過ごしですか。

相変わらず金もなく、田舎でしみったれた毎日を過ごす

阿覧澄史あらんすみしです。(なんだこの挨拶?)

 

今日も朝から家でうだうだしており、

何気なくBSのメジャーリーグ野球中継を見ておりました。

エンゼルス大谷の先発試合であります。

 

この前見たときは、チャンネル回して見始めた瞬間に

ボカーンと満塁ホームラン打たれて即降板しておりましたが

今日はバシバシ三振とっていて「あわや完全試合」というくらいで

絶好調でありました。

特にファンというわけではないですが

大谷は野球マンガのようにばかばかしくて好きです。

 

今日面白かったのは「大量6点リードでパーフェクトピッチングしてるのに

打席に立ったらセフティバント試みて成功」というわけのわからない

ことやるとこでありました。

多分中継見てる全米および全日本の野球ファンの8割は

「意味わかんねー」とテレビの前で叫んだのではないでしょうか。

案の定全力疾走して疲れたのか次の回にヒット打たれて

6回で降板してたし…。

 

次は「先発して7点取られたけどホームラン3本打って8点取り返して

勝ち投手」とかやってほしいです。

ベイスターズに前いたウイーランドみたいに)

 

…なんだか野球ブログみたいになっておりますが

「ネットフリックス100本鑑賞チャレンジ」第26回であります。

今回は待望の(というかワタクシが待望していた)「ベターコールソウル」。

ちょうど最新シーズン6が配信されているところでもありますし

イムリーではないでしょうか。

 

「ベターコールソウル」2015年〜 アメリ

製作総指揮(Create by) ヴィンス・ギリガン ピーター・グールド

監督・脚本 ヴィンス・ギリガン ピーター・グールド 

      ゴードン・スミス トーマス・シュナウツ 

      マイケル・モリス ほか

出演    ボブ・オデンカーク ジョナサン・バンクス

      レイ・シーホーン マイケル・マン

 

               (6シーズン 63話)

 

 

数々のテレビアワードを総ナメにした傑作「ブレイキングバッド」に登場した

悪徳弁護士ソウル・グッドマンを主役にしたスピンオフシリーズ。

というか、もはや単なるスピンオフではなく

純然たる「ブレイキングバッド」の続編でありましょう。

 

まあ、続編と言ってもストーリー的には「前日譚」で

ソウル・グッドマンが「ブレイキングバッド」に

出てくる前

「いかにして駆け出し貧乏弁護士ジェームス・マッギルが

金ピカ弁護士ソウル・グッドマンになったか」

という話であります。

それに「ブレイキングバッド」の登場人物たち

(特にハードボイルド親父エルマントラウトと

麻薬カルテルの人々)が絡んでドライでハードでシニカルにしてコミカル、

独特の世界を醸し出しているのが

「ベターコールソウル」であります。

 

ワタクシ、「ブレイキングバッド」はレンタルビデオで見て

この「ベターコールソウル」はネットフリックス無料お試しで

6、7年前にシーズン3ぐらいまで見ておりましたが

今回アタマから見直しました。

2度目だから退屈するかと思いきや、面白くて止められないので

一日中見ておりました。至福であります。

田舎でしみったれた生活をしてるのも

悪くないなと思うのはこういう時でありましょう。(人としてはクズですが)

 

このシリーズの魅力はよく練れた台本と

それを受けて冒険的なカットを繰り出していく演出。

そして「完璧なヒーロー」が出てこない

「人間臭さ」全開なところにあるのではないかと思います。

 

至る所で問題を起こしては謝罪したりしなかったりしているジミーをはじめ

登場人物たちはどこかしら欠点や弱みを抱えている普通の人々です。

完全ではないごくフツーの人が、「悪」と向き合った時

それを許容するのか、拒絶するのか。

 

「悪いこと」はほんとに悪いのか?

うろたえたり、人に罪をなすりつけたり

やって反省する人もいれば、悪事を重ねる人もいる。

確信犯もいれば、知らずに手を染める人もいる。

そんなフツーの人の弱さが悲劇になり、喜劇になっていくー。

 

お、ちょっと評論ぽいこと言ってしまいましたが

単純に口八丁のスチャラカ野郎ジミーが適当なこと言って

繰り出す奇策を見てるだけでも面白いし、

メキシコの麻薬カルテルのギャングたちがドンパチやるのでアクションも十分。

おすすめの作品であります。

 

なおこの「ベターコールソウル」、現在ファイナルのシーズン6の配信が始まっており

今年中にはラストまで配信される予定だそうです。

 

ワタクシは2話まで見ましたが、安定の面白さでありました。

(強欲な奥さんが印象的なケトルマン夫妻の再登場が楽しい)

しかし作品の内容よりもソウルのボブ・オデンカークの加齢の方が心配であります。

 

「ブレイキングバッド」の設定が2008年として、シーズン6が同じ年だとすると

ソウル・グッドマンは設定45、6歳というところ。

しかしボブ・オデンカークは今年59歳で、アップのカットを見ると

明らかに老けちゃっております。このシーズン6の撮影中に心臓発作で倒れたという

ニュースもありましたし…。

この後のエピソードで「ブレイキングバッド」の主役ウオルターとジェシー

登場するという噂ですが、ブライアン・クランストンなんか今年66歳だし、

大丈夫なのだろうかと気にかかるところであります…。

 

追記

実はワタクシが一番気になっているのは、あのいい加減なソウルを見捨てることなく

寄り添い続けるお気に入りのキャラ・キム姐さんの運命であります。

「ブレイキングバッド」には出てこない人物なので、
ラストまでにはどうにかされてしまうのではないかと思うと心配で、
夜も眠れません(嘘ですが)。

 

「アンビリーバブル たった1つの真実」ネトフリ100本チャレンジ#25

f:id:sumishiaran63:20220409222436j:plain

アンビリーバブル たった1つの真実 Netflix
毎度どうも。
娘が小学2年生になった阿覧澄史あらんすみしです。
成人する頃にはワタクシ70超えてるということに
恐れおののく今日この頃ですが
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
 
毎年春になって娘が進級するたびに
そのことが頭をよぎるのでありましょう。
そんな心配ならネトフリチャレンジなんてやってないで
真面目に働け!…っていうハナシなんですけど
人間パンのみに生きるにあらず、人生万事塞翁が馬、一姫二太郎さんナスビであります。
??。
 
…さて、なんだかよく分からなくなったところでネトフリ100本鑑賞チャレンジであります。
今回は「Marvel パニッシャー」…
 
 
…あれ?「Marvel パニッシャー」のはずだったのですが、
ネットフリックスをいくら検索してもパニッシャーが出てきません。
どーなってんだと思って
いろいろ調べたところ、「Marvelパニッシャー」は
ディズニープラスに移籍したらしいということがわかりました。
 
ワタクシ「スパイダーマン」とか「X-men」とか
シネコンにかかるアメコミもの映画をまったく見たことない(興味ない)ので
良かったと言えばよかったのですが
見れないとなるとちょっと残念なような…。
 
ああ見たかったな「Marvelパニッシャー」。
(しかしディズニープラスと契約する気は今のところないです。)
 
 
「アンビリーバブル たった1つの真実」2019年アメリカ 
(リミテッドシリーズ 8話)
 
製作総指揮・監督 スザンナ・グラント
監督 リサ・チョロデンコ マイケル・ダイナー
脚本 スザンナ・グラント マイケル・シェイボン ベッキー・モード他
出演 トニ・コレット メリット・ウエヴァー ケイトリン・デヴァー
 
 
紆余曲折ありましたが(それほどではない)今回は
「アンビリーバブル たった1つの真実」であります。
 
ピューリッツアー賞をとった記事を元にした実話だそうで
「Marvel パニッシャー」とはずいぶん趣が違う作品であります。
レイプ被害者理解の啓蒙的な匂いの濃いドラマかな?
というイメージで見始めました。
 
最初のエピソードは、原作にフューチャーされている
(と思う。原作見てないので想像だが)少女の話だけを
追い続けます。
 
「レイプされた」と警察に連絡し、若い男の警官や
中年男の刑事たちに繰り返しレイプのディティールを語らされる
マリー。それも不審なほど淡々と。
さらに彼女が複雑な家庭で生まれ、複雑な環境で育てられた
ことが語られはじめます。そして決して「いい子」なだけじゃないことも。
 養母や警察が、残された証拠の少ないこのレイプ事件が
少女の「狂言」ではないかと疑い始めるー
 
というのが最初のエピソードのあらすじ。
雰囲気や感情を重視するタッチの演出で丁寧に作られているのが
好感でありますが、
「この調子で8本続くとしんどいなー」と危惧するワタクシでありました。
 
ところが2話目、デュパルという女性刑事(メリット・ウエヴァー)が登場してくると
話のテイストがガラッと変わってきます。
デュパルはなんだかアンニュイな喋り方をするけどやり手の刑事という
一風変わった面白いキャラクターで、
さらに3話目になると男勝りな感じの伝説の女刑事グレース(トニ・コレット)も
登場。(このキャラも面白い)
別々にレイプ事件を追っていたふたりの女刑事が出会って
タッグを組むことになり、「バディもの」の刑事ドラマっぽくなってきます。
 
 共通点のないふたりの女性刑事に唯一共通するのは、
レイプという犯罪への怒りと世の中の理解のなさに関する嘆きでありました。
 
面白いだけじゃなく
レイプにシリアスに対する刑事たちと
レイプにシリアスな人々のドラマになっているというのが
この作品のキモではないかと思います。
 
ただそれを声高に主張するのではなく、
リアルな事件をモデルにしたトゥルーストーリーという縛りがありながら
ドラマとしてうまく見せていて、ワタクシ感心いたしました。
 
また特筆すべきはキャラクターの良さであります。
アメリカにいかにもいそうな市井の人だったり、
特殊に面白い人だったり、
俳優さんが役を作り込んでる様子が見えてこれまた感心いたしました。
 
そして演出のタッチが「CSI」やら「クリミナル・マインド」やらの
定番ぽい作り方でなく、「間」を大切にした
ちょっと変わったカット尻の長さだったりするのが効果的でいいなと
思いました。
 
というわけで「アンビリーバブル」一気に観てしまいました。
8話だけのリミテッドシリーズでありますし
おすすめです。
最近「シカゴ7裁判」「マインドハンター」と面白いのが続いていて嬉しいです。
次回は待望の「ベターコールソウル」だし。
 
なんだかオジサン生きる希望が湧いてきたような…。