<1日目>
朝まで韓流だったのに、この日は子供の卒園式。
そう。4月から娘は小学生なのです。
成人まで先は長いのに、お父さんはいいトシなのです。
そういえば前に娘を迎えに行ったら、パートのオバチャン先生に
「あらあらハー子ちゃん(仮名・娘の名前)、今日はおじいちゃんと一緒でいいわねー」
などと声をかけられて
にわかジイさんが返答に困っていると、
子供は正直に「お父さんだよ」などというから、オバチャン先生から真剣に謝られて
余計には恥ずかしい思いをしたこともありました。
そんな思い出の数々を胸に抱き、我が子も小学生。
うるうると泣こうと思ったけど、考えてみれば先は長い。
小学校の卒業式も、中学校も、高校も、ひょっとして大学もあるのに
幼稚園ごときで泣いてたら、そのうち顔なんて溶けてしまいますがな。
卒園式もコロナの影響で簡素化され、
謝恩会みたいなものもなく午前中で終了。
家族と娘の友達家族と連れ立って回転寿司で昼食となりました。
しかし、土曜の回転寿司はごった返していて全員の席も取れず、
ハー子ちゃんのお父さんは子供の友達家族とあまり交流がないので
一人カウンターに追いやられ、寂しく寿司をつまむハメに。
くそー 金色の皿食ってやる。ビールだって飲んじゃうぞ。
(しかし、会計はこっち持ちだった…。クーッ)
というわけで、帰宅後チャレンジの続きです。
ネットフリックスオリジナル人気ランキング第2位
「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(3シーズン)
2016-2019年 アメリカ 脚本 ザ・ダファーブラザース他
監督 ザ・ダファーブラザース ショーン・レビィ他
ウイノナ・ライダー デビット・ハーバー フィン・ヴォルフハルト
SFホラーらしいです。人気爆発してるらしいです。
期待は高まるが、
…ちょっと待て…3シーズンもあるのか。
8話ずつでも24話か…。
こういうのを100本観るって無謀じゃないのだろうか?
残りもそんなに多くない人生に、こんな企画やっていいのだろうか?
冷静に考えるといろいろと疑問が見えてきますが
人生なんてそんなものさと
巻頭「1983年11月」とテロップが出てきて、発端だけこの時代かと思ったら
ずっと80年台のままだった。
この設定にどう言う意味があるのでしょうか?いずれは現代になるのか?
制作側は80年台にこだわりがあるのか?
そういえばこの原案・監督・脚本のThe Duffin Brothersって何者?
なんでTheがついてるの?
もう最初から謎は深まるばかり。
83年といえば、ワタクシが高校出た頃で、恥ずかしくも青春?真っ盛りの時代。
思い起こされるのは借りてた安アパート。
ホカ弁屋のノリ弁。松田聖子のレコード。
ネットを見るとアメリカではこのドラマの時代の設定や再現ぶりも
評価されているようですが
ワタクシはアメリカ人じゃないので見ても懐かし感はあまりない。
(なんせ、ノリ弁だからね。)
しいていえばドラマのなかで高校生の部屋で流れていた
フォリナーの「ガールライクユー」。
ベストヒットUSAの第1位はずーっとこれだったなあと思い出すくらいか。
田舎の町にある軍隊系の怪しい研究所から何かが逃げ出す。
そして仲良くロールプレイングゲームをしていた子供たちのひとり
ウイルくんが「何か」に囚われて失踪する。
田舎の町は大騒ぎとなり、仲間の子供たちはウイルを探す。
そしてウイルの母ちゃん(芸域を広げようと、オバチャンに挑戦する
ウイノア・ライダー。仕事を選ばない、とも言える)や、
過去のある飲んだくれ警察署長、仲間の子供の一人マイクの姉ちゃんナンシー
などなどの人々がウイルを探すうちに、
謎の「何か」の存在に気づいていく。
さらに研究所から逃れてきた被験者らしき謎の丸刈り少女イレブン。
全ての謎を知りつつ、何にも言わない研究所のマッドサイエンティスト
(白髪オヤジになったマシュー・モディーン)。
謎が謎を呼び、「何、なに、なに?」とかいってるうちに
話はどんどん進んでいくので、エンドロールをスキップして
どんどん続きを見てしまいました。
謎はあんまり解決していきません。
ワタクシ、個人的にはイレブンちゃんのキャラクターが好きで
研究所にずっと幽閉されていたのだろうと思われる
世間慣れしていない言動に保護欲を感じてしまい、
この子がどうなるのかがとても気になりました。
名作「スタンドバイミー」をホーフツとさせるイレブンちゃんと
子供達のカラミが見所といっていいでしょう。(勝手に決めるな!)
で思ったのは、きっとThe Duffer Brothers、「エヴァンゲリオン」の影響
受けてんじゃないかと。
マシュー・モディーンの博士を「パパ」と呼ぶ、世間知らずの少女って
「何か」の美術イメージもエヴァンゲリオンぽいし。
謎を「出しっぱなし」にして、解決していかないのも
エヴァンゲリオン的な作戦を感じるし。
出しっぱなし感が凄かった(ほんとにナニも解決しない)。
田舎の街に起こる事件という点でもこの作品は
「ツインピークス」にも似ているかも。
つまり「ストレンジャー・シングス」はオタクが好きなものをつぎはぎして
作ったドラマではないでしょうか(オタクなのか?The Duffer Brothers。)
過去の作品のイメージをオマージュとして作り上げるドラマだからこそ
1983年にする必然があったということなのでしょう。
(おー。映画評論みたい。ついでに言うとこのブログも
おっさんの過去のイメージをつぎはぎしてお送りしております。)
というわけで深夜まで一気にシーズン1 8話。見終わりました。
明日はシーズン2だ!
しかし、健康な中年男(初老?)が毎日テレビ見てるだけの生活ってー
…ほんとクズですみません。
ほんとにもう、体だけは気をつけてくださいよ。(林家三平か)