配信ドラマ探検記 昭和オヤジがネトフリ・アマゾン・その他の密林を征く

配信ドラマを見て批評したり感想を言ったり、ツッコミを入れたりボケたりします。

「ペーパーハウス」その① ネトフリ100本チャレンジ#3

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ペーパーハウス netflix
ご機嫌いかがですか?阿覧澄史です。
先日スクーターで走っていて、何気なく交差点を左折したら
待ち構えていた警察に止められ
「今見てましたが一時停止しませんでしたよね?」
などと言われきっぷ切られてしまいました。
一時停止違反罰金5千円。
痛い。この金のない時に…。
 
ワタクシ、実は原付免許を去年取りました。
50すぎて、免許と名のつくものを取ったのは
初めてでありました。
それでスクーター乗り始めたら、警察につかまるわつかまるわ、
二段階右折違反」「信号無視」「一時停止違反」
そんでもってこの間も「一時停止違反」。
この間講習行って、点数が戻ったばっかりなのに…。
 
ドンくさいのか、目をつけられやすいのか
誰か警察に捕まらないコツを教えてください。
(特に千葉県警。4回ともたまにしか行かない千葉で
きっぷ切られてるし…)
 
そんな警察との確執を抱えるワタクシですが(それほどのもんじゃないか…。)
ネトフリ100本チャレンジの3本目、人気ランキング3位の今回「ペーパーハウス」も
まさに反権力、ポリスとの闘いのドラマでありました。
やれ!やれ!もっとやれ!やっつけろ!
あいつら違反しそうなところで隠れやがって。
こんな安全運転してるスクーターのおっさん捕まえるより
アオリ運転とか、スピード違反取り締れ千葉県警
(あれ、千葉県警は「ペーパーハウス」に関係ないか?)
 
 
ネットフリックスオリジナル人気ランキング第3位
「ペーパーハウス」(4シーズン)
 2017年〜 スペイン
 原案・脚本 アレックス・ピナ
 監督 Jesús Colmenar他
    ウルスラ・コルベロ アルバロ・モルテ
 
家人が寝た夜11時すぎから
「ペーパーハウス」第1話を見始めました。
 
 
「教授」と呼ばれる頭脳明晰・知的なメガネヒゲモジャ男を中心に
犯罪スペシャリストが集まってスペインの造幣局を襲撃。
目的は強盗ではなく造幣局を占拠して、紙幣を印刷しちゃうことー。
 
スピーディな展開で犯罪計画が進み
強盗たちは造幣局を占拠。
警察の対策本部には有能そうな女警部・ラケルが交渉人として
やってきます。教授との対決。交渉の駆け引き。
「おーこれは面白いかも」と期待が高まります。
 
しかし、2話、3話と見ていくうちに違和感が…。
いつも見るクライムムービーとはちょっと違う。
 
ハリウッド映画とかだとこういう緻密な計画を立てるような犯罪者は
冷静沈着。感情を表に表さないものと相場が決まっていますが
このドラマに出てくるキャラクターは
犯罪者・警察問わずテンション高く、気が狂ったように喋ったり
暴れたり、泣いたり笑ったりしていて
「さすがスペイン人だ」と思ってしまいます。
 
昔読んだ開高健のエッセイか何かに
「ヨーロッパでは精神の強さ、情熱(パッション)の強さが尊ばれる」
みたいなことが書いてありました。
まさにこの「ペーパーハウス」、そんな土壌の土地のドラマだから
こんなんなったんでしょうか。
 
「情熱」、そしてラテン人にとって、大切なのは「恋愛」。
 
こんなに大変な局面なのに、犯罪そっちのけで
色恋沙汰を繰り広げてるのはびっくりします。
 
「そんなことしてる場合か お前らバカばっかりだ」
とワタクシ何度呟いたでしょう。
 
しかし、見進めていくうちに
自他共に認める善良な一市民であり、犯罪者を憎み
燃えないゴミの分別もちゃんとするワタクシが
いつしか「教授」に感情移入して
犯罪計画の成功を願っているではありませんか。
 
日本の刑事ドラマと違い、このドラマの製作者側は
「あとで視聴者に『犯罪を賛美してけしからん』とか
叱られないように作ろう」とか考えておらず
徹底して犯罪者側からドラマを作っているからなのでしょう。
 
4シーズンあるのでまだまだ序盤の1シーズン目第4話、
そんな間違ったことは言ってないが強烈にウザい人質アルトゥーロ
(字幕は「アルトゥーロ」だが音声では「アルトリート」と聞こえる)が
警察に間違えて撃たれたところで終わり、
ワタクシも今日はお開きとさせていただきます。
(その②につづく)