配信ドラマ探検記 昭和オヤジがネトフリ・アマゾン・その他の密林を征く

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「宇宙を駆けるよだか」ネトフリ100本チャレンジ#13

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宇宙を駆けるよだか Netflix
一日中雨の予報だったので
朝から「宇宙を駆けるよだか」1話から見始めました。
こんな雨ばっかり降ってるのに関東地方梅雨入りしてないって
一体どういうことなのだろう。
 
 
2018年 日本     (シーズン1 6話)
原作 川端志季 脚本 岡田道尚
監督 松山博昭
 
 
少女漫画原作でジャニーズWESTの二人がダブル主役という
ちょっとオヤジにはえげつない情報を得てしまい
身構えつつ観ました。
「壁ドン」とかやるんじゃないだろうな?
何が悲しくてそんなの見なきゃいけないんだと
観る前から過剰反応気味なワタクシでありました。
 
明るくて可愛い高校生のあゆみは
ある日容姿に悩む同級生の然子と姿が入れ替わってしまう。
自分の体、そして大好きな彼を奪われてしまうあゆみだったが…。
Netflixより引用)
 
なるほど。そうきたか。
古くは「転校生」から「君の名は。」まで
幾多の亜流を生む入れ替わりものであります。
 
商売的にネームヴァリューがあるのはジャニーズなので
タイトルテロップは男二人からになりますが
物語の主役は小日向あゆみ=清原果耶。
しかし1話のしょっぱなからあゆみと然子が入れ替わるので
そうなると実質主役は海根然子役の富田望生
 
この子が
「自分の容姿がブサイクである」という前提がないと
ドラマが成立しないというティーンにはきつい役を
うまくこなしていて、ほんとに彼女ありきのドラマになっております。
 
中盤3〜4話ぐらいストーリーがもたつきますが
後半、予想通りの展開にならないように仕組んであり
見応えあります。
 
そして面白さの追求だけでなく
「人の価値はカオだけじゃないよ」という教訓劇にもなっていて
作り手側の意志も感じさせてくれます。
 
ただ「絶賛」というわけではないのです。
いちばんひっかかっていたのは
入れ替わってしまった少女たちの心理・興味が
ワタクシにはよくわからないということ。
少女漫画原作だからなのか、こんなに特殊な状況なのに
主人公たちのいちばんの関心事は「恋愛」だというのは
どうも自然じゃない気がするのであります。
物語が恋愛方面に作為的に動いてるみたいで
「そんなんどうでもいいじゃん」とか思ってしまうのは
ワタクシだけでしょうか?
 
そんな違和感を感じつつもふと考えたのは
「自分の感性が老化してるのではないだろうか」ということでありました。
(最近このブログも「オヤジが観るにはキツい作品」みたいなことばっかり
言ってるし…。)
 
うーん。
自分が高校生の頃、恋愛は結構重大なことだったような気もするが
あまりに古すぎてもはやうまく思い出せん…。
そんなオヤジがこの作品を偉そうに語っていいのか?
 
入れ替わりものでも「恋愛」を主軸に置いたからこそ
描ける「感情」もある。多少辻褄が合わなくても、
リアリティがなくても、
ドラマにとってもっと大事なことがある
っていうことなのか?
 
いろいろ考える今日この頃ではありました。
 
この作品にも不満は多々ありますが
学園ラブストーリーの枠に止まらない意欲作だと思います。
(多少「オヤジが観るにはキツい作品」ではありますが…。)