配信ドラマ探検記 昭和オヤジがネトフリ・アマゾン・その他の密林を征く

配信ドラマを見て批評したり感想を言ったり、ツッコミを入れたりボケたりします。

「野武士のグルメ」ネトフリ100本鑑賞チャレンジ#31

野武士のグルメ Netflix
先日家族で夕食の後スイカを食べました。
初モノだったので期待はしておりませんでしたが
予想以上に甘くて美味でありました。
 
しかし食卓に塩がなかったので
「あれ?塩は」と家内に尋ねると
「塩なんかかけるの?昭和ねー」とバカにされてしまいました。
娘も「塩かけるの?なんで?」と不思議そうにしております。
 
「え?イカに塩はデフォルトなんじゃないの?」
と聞くと、「そんなことはない」とのこと。
 
ワタクシ、結構衝撃を受けました。
生まれてからこのかたずっとずっとスイカといえば塩、
うなぎといえば山椒、
おでんといえばカラシ、
その付け合わせを疑ったこと微塵もなく
他の家庭でもスイカ食べるときはオートマチックに塩が出てくるんだろうと
五十余年ずっと信じてきたのに…。
これからは一体何を信じて生きていけばいいのだろう。
イカに塩かけたくらいで昭和呼ばわりされて
令和は塩かけちゃいかんのか。
オヤジの生きる尊厳はどこにあるというのだ!!
 
…まあ、スイカぐらいでそんなに思いつめても仕方ないので
自分で塩出してばくばく食べました。
塩かけると甘くて美味しいです。夏場の塩分補給にもなるし。
 
しかし、スイカに塩かけるのは地域性?それとも時代性?
気になる今日この頃であります。
 
 
「野武士のグルメ」 2017年 日本
原作 久住昌之
脚本 田口佳宏
 1シリーズ 12話
 
ネトフリ100本単独完全鑑賞チャレンジ第31弾は
「野武士のグルメ」。
ワタクシはタイトルから時代劇を連想しておりました。
 
竹中直人豊臣秀吉になって聚楽第で山海の珍味を食い倒す”
のかと思ったらそういうわけではなく
”戦国時代の野武士が湯漬け食らったり、百姓家の大根引き抜いて食べる”
わけでもなく
定年になったばかりの小心な元サラリーマン・香住氏の
外食の愉しみ、食事から振り返る人生の1ページ
みたいなお話でありました。
「野武士」というのは主人公のカズミさんの幻影で
野武士のように人におもねることなく、豪放に飯を食いたいという
思いから出てくるマボロシの人物でした。
 
孤独のグルメ」と同じ原作者で、同じメシものなので
孤独のグルメ」の成功を見ての物真似企画かと思ったら
制作会社が同じ共テレでプロデューサー、脚本家も同じ。
監督陣の一人(宝来忠昭)も「孤独のグルメ」の演出チームなので
続編、もしくはスピンオフ的な感じでしょうか。
(まあどっちにしろ二番煎じには変わりないが…)
 
ただこちらの方は「孤独のグルメ」のように
特定のお店の特定の料理を紹介して、
ひたすら食べて感想をモノローグで語るようなモノではなく
ドラマにはなっております。
30分尺の小品ですから
人生についてそんなに突っ込んだ話まではできないのですが
イカに塩かける昭和オヤジには
そこはかとなく、黄昏の哀愁を感じられる作品でした。
 
そして
とにかく料理のカットが執拗に、ホントに美味しそうに撮れております。
糖質制限ダイエットを行なっているワタクシには辛いぐらい。
メシテロって奴ですね。
 
 さすが共テレの重鎮ディレクター星護であります。(メイン監督)
見ながら昔聞き及んだ「H2 O」という言葉を思い出してしまいました。
 
これはH2が「星護」「星田 良子」、Oが「落合正幸」の各氏でありまして
共テレのスタッフが「仕事が大変な共テレのディレクターベスト3」
の略称として使っていたそうであります。
(どういう意味で「仕事が大変」だったのかは知らない…)
 
なんだかギョーカイの聞きかじり話でお茶を濁しつつ
「野武士のグルメ」の回はこの辺でお開きということで。
(寅さんか!)
 
次回は第32弾 韓国+ラブストーリー「恋するアプリ」!!
うわ。
ワタクシにはかなりきついトコであります。
 
次はイチゴを潰して砂糖と牛乳かける話をしようかな…