配信ドラマ探検記 昭和オヤジがネトフリ・アマゾン・その他の密林を征く

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「マイネーム 偽りと復讐 」ネトフリ100本鑑賞チャレンジ#54

マイネーム 偽りと復讐 Netflix
阿覧澄史あらんすみしです。最近一番面白かったことは
リッチー・ブラックモア(*1)はABBAのファンだった!」
というネット記事でしょうか。
 若い人にはなんのこっちゃ判らんと思いますが
かつての(今も?)カリスマハードロックギタリストが
「当時ABBAが好きなんてかっこ悪くて言えなかった」
とインタビューで答えています。
もうトシとって
どうでもよくなってきたのでありましょう。
 
ワタクシも若かりし日はゴリゴリのロックファンで
ABBAとかディスコものとかフォーク、歌謡曲
バカにしておりましたが
ホントは隠れて中島みゆき聴いて
メソメソしたりもしていたものです(*2)。
 
今や音楽にはなんのこだわりもなく、まとめて「懐メロ」ですけどね。
 
(なお今回「なんのこっちゃわからん人」向けに「注釈」も入れております。
 読まなくても支障はありませんが…。)
 
ネトフリチャレンジ54
「マイネーム 偽りと復讐」
(2021年 韓国 1シーズン 8話)
脚本 キム・バダ
監督 キム・ジンミン
出演 ハン・ソヒ アン・ボヒョン
 
<あらすじ>
父親が「ヤクザもの」だと学校でいじめにあっている女子高生ユン・ジウ。
しかしその父親が殺された時、ジウは復讐を誓うー。
父親の親友である犯罪組織のボスの後ろ盾を受け、名前を変え、
過酷な訓練を受け、父の仇のいる警察へと潜入するジウであったー
 
 
主役の子(ハン・ソヒ)が頑張っています。アクションも
スケバン刑事南野陽子(*3)とは比べ物にならない激しさです。
(なにとくらべてるんだ?)
他の役者もよく、カメラワークも、カット割りも頑張ってます。
スタッフ、キャストともやる気と熱量を感じました。
 
 ただ、残念ながらお話がイマイチかなと言う気がいたしました。
最初にして最大のモンダイなのが
「主人公が命がけの復讐をするほど、父親に対して思い入れが
あるように見えない」というところ。もうちょっと親子の「愛憎」
の効果的な描写があるとよかったような気がいたします。
 そして「虎の穴」(*4)のような犯罪組織のジム。
主人公が「強くなりたい」と男に混じって修行するという設定が
マンガすぎて、「お前はタイガーマスクか!」とTVに向かって
ついツッコミを入れてしまいました。
 それとネタバレになるので誰とは言えませんが、主要キャラクター
がケンカ強すぎて、格闘ゲームのボスキャラみたいになってるのが
笑ってしまいました。
娯楽アクションものなのでデフォルメも致し方なしとは思いますが
もう少しリアリティがあるとよかったのになあと思う次第であります。
 
 
次回は「D☆P ー脱走兵追跡官ー」。ついに6本連続で韓流です…(苦笑)。
 
<注釈>
*1 リッチー・ブラックモア  ディープパープル、レインボーのギタリスト。ハードロックの
              原型を作ったと言われる。
 
*2 中島みゆき聴いてメソメソ 特に「霧に走る」聴くと思い出が蘇り今でも泣きそうになる
 
*3 スケバン刑事       あるアクションVシネの現場で、主役の女の子のアクションが
              あまりにもヘナヘナでカメラマンが「お前はミナミノヨーコか!」
              と怒ったらしい。
 
*4虎の穴         「タイガーマスク」に出てくる悪役レスラー養成機関。ライオンと
              戦わせられたりする恐ろしいところ。