配信ドラマ探検記 昭和オヤジがネトフリ・アマゾン・その他の密林を征く

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「アンという名の少女」ネトフリ100本鑑賞チャレンジ#34

アンという名の少女 Netflix
いいトシしたオヤジがネットフリックスの作品を人気ランキング順に
無差別に見ていくというこのチャレンジも34本目。
普段なら絶対見ないであろう韓流ラブストーリーや
ホラーなどが続き、いささかゲンナリしている阿覧澄史あらんすみしです。
 
そして今回はー
赤毛のアン」を現代風にアレンジしたという「アンという名の少女」。
 
見る前からちょっと引いております。
まさか「赤毛のアン」?
ワタクシが小・中学生の頃、読書好きのちょっと成績の良い女子が読んでいたアレか?
…確か赤毛にコンプレックスを持つ中二病の女の子が(その頃はそんな言葉はなかったが)
みなしごという境遇にも負けず、里親達にうっとうしがられつつも
持ち前のポジティブさで運命を切り開いていく…みたいな話だったような。
 
ワタクシ「男は男らしく」と言う昔の教育を受けて育っておりますので
まさか「赤毛のアン」の世界に足を踏み入れることはないと思っておりましたが
還暦を前にして「赤毛のアン」を見ようとはー
 
ネトフリチャレンジ34 
「アンという名の少女」2017~19年 カナダ・アメリカ(3シーズン 27エピソード)
製作・脚本 モイラ・ウオーリー・ベケット
監督    ポール・フォックス アン・ホイーラーほか
出演    エイミーベス・マクナルティ ジェラルディン・ジェームス R H トムソン
 
恐る恐る見始めた「アンという名の少女」ですが
意外と面白い…。
オーソドックスな演出、世界観で安定・安心のドラマでありました。
アヴォンリーという架空の町の様子や田舎の風景を実に丁寧に撮っていて
昔むかしのお伽話をリアリズムで描き上げたような印象。
 
特に村のクリスマスパーティのエピソードがめちゃくちゃに手間暇かけて作ってあり
このシーンは人々の素朴さがよく描かれていて感動的でございました。
 
そしてストーリーは原作に沿って進んでいたものが、途中から男女同権や人種差別、ジェンダー問題
史実にあるカナダのインディアン(今はネイティブ・カナディアン?)の子供拉致などの
原作には絶対入っていないだろうエピソードが多くなっていきます。
(読んでないから分からないが…多分)
ちょっと世界を広げすぎてしまって、小娘と年老いた養父母じゃ解決できないような
大ごとになっちゃったなあと思っていたら、
アンの周りのミニマムな世界だけは物語がまとまり、一応の完結を迎えます。
 
あれ、拉致されたインディアンの子はどうなっちゃったの?
と思ってネットを探ってみると、どうやら続きをやるつもりだったのが
4シーズン目になる前に打ち切りになってしまったようです。
 
仕方ないのでアンのストーリーだけ決着させて終わらせたのでありましょう。
商売だから仕方ないとはいえ、なんだか視聴者無視でやな感じであります。
カクウィットちゃんがどうなったのか気になるー。
(「ぼやいてたのに結構夢中で見てんじゃねーかよ!」というツッコミが
聞こえてきそうでありますが…)
 
いろいろありつつもこのシリーズ一番の魅力は(ワタクシ的には)
アンのエイミーベス・マクナルティちゃんが可愛いところではないでしょうか。
正直に申しますと、途中からエイミーベス(エイミーなのかベスなのか?)が
初恋の女の子のイメージとダブってきて
少年時代に戻ったように見ておりました。(キモイぞ。我ながら…)
 
赤毛のアン」って、ワタクシにとってはそういうイメージなのですよね。
同級生の女の子達。
(特に「頭が良くって明るくて中二病的な自意識の高さを見せるけど
ちょっとなんかのコンプレックス持ってるような子」をいつも
好きになってたのだ)
まあ50年ぐらい前だから今はきっとアンの養母のバーさんぐらいに
なってるんだろうけどな…。
はー。
 
(回想に浸りつつ次回に続くー。)