配信ドラマ探検記 昭和オヤジがネトフリ・アマゾン・その他の密林を征く

配信ドラマを見て批評したり感想を言ったり、ツッコミを入れたりボケたりします。

「ペーパーハウス」その③ ネトフリ100本チャレンジ#3

(「ペーパーハウス」3日目)
春であります。
(ーってこの前も同じこと書いたな)
天気いいのに今日も家に籠もって「ペーパーハウス」観ている阿覧です。
 
今日はシーズン2から。
(今日中にシーズン2観終わりたい。頑張ろう)
と決意も固く突入したつもりが
朝9時に観始めて、2話、3話とくると
登場人物がテンション高すぎて疲れてくる。
犯人グループが内輪揉めを繰り広げているが
理由があまりわからない。
 
それでも我慢して観続け、昼もパンかじりながら4話、5話と観る。
相変わらず人質アルトゥーロうざく、
こいつの鬱陶しさだけでも犯人グループを応援したくなる。
 
6話が終わったところで一旦止めて娘を学童クラブに迎えに行く。
(小学校の入学式前だが「おためし」で学童クラブ通い中)
 
家に連れて帰ると「ヒマだから何かない?」と
娘から執拗に「相手しろ攻撃」を受け、
仕方なくネットフリックスのアニメ「マイリトルポニー」を
一緒に観る。
(おお、何と役立つネトフリくん。)
 
ポニーたちがウマのくせに馬車に乗っていてビックリ。
 
アニメが1話終わり、
娘が「♪マイリトルポニー ◉×□@〜」とでたらめな歌を歌いながら
出てったスキに「ペーパーハウス」の続きを再生すると
なぜか字幕が出なくなった。
 
しばらく字幕なしで観ていたが、内容がさっぱりわからないので(あたりまえだ)
一旦電源オフにしたり、無意味にいじって字幕を復活させようとするが
一向に直らない。
スペイン語はさすがにわかりません。英語なら何となくわかるけど(ウソ)
 
仕方なくご飯食べてから、電源入れ直すと
何事もなかったかのように字幕復活!
オーバーワークだったのか?ネトフリくん。
 
気をとり直して7話・8話。話は急ピッチで展開。
ネタバレのため多くは語らないが
・「今そんなことやってる場合じゃないだろ」
・オマエ防弾チョッキ着とけよ!
という感じ。
 
そして9話。シーズン2の最終話なので、1・2通しての決着がつきます。
事件は終わり、エピローグとして1年後の出来事が。
 
 
あれ?
この終わり方
なんかデジャブ?
 
これじゃ「愛の不時着」と一緒じゃ…。
 
完全に誤解してました。
この「ペーパーハウス」が目指していたのは
サスペンスやアウションではなく
「ラブストーリー」だったのです。
 
あなどりがたきはスペイン人!
 
(これってネタバレかな?)
 
 
 
(ペーパーハウス  4日目)
春であります。
 
コロナ禍ながらプロ野球が開幕しました。
例年ならばベイスターズが気になってドラマどころではないのですが
ワタクシは粛々と「ペーパーハウス」シーズン3・4を観ております。
 
ベイスターズ調子悪いです。
何せ主力のガイジン選手が一人も合流してないんだから
勝てるわけがない。
どう考えてもフロントの手続きの遅れのせいなのに
何だか開き直ったようなこといって威張ってるし
(あ、印象のハナシですよ。実際には威張ってはいないとは思う)
三浦大輔監督が可哀想。
どないなってんのや 責任者出てこい!
人生幸朗か)
 
何しろワタクシ、ガキの頃から大洋ファンで(ベイスターズの前身
40年ぐらいにわたって応援しておるのです。
しかしそれが報われたことは殆どなく、
「やっぱりダメかー」を毎年繰り返して
全ての横浜ファンはみんなペシミストになってしまうのです。
 
「ペーパーハウス」の稿で何でこんなハナシしてるのか
ご不審のことと思いますが
実はシーズン3、シーズン4に関しては
語れるべきことがあまりないかと。
 
イエ、決して面白くないわけではないです。
なんせシーズン3からネットフリックスが金出しているらしいので
アクションは派手になってはおります。
でも、また同じメンバーでまた立て籠りは
あまりに嘘くさかったり、いろいろキビシイかなと。
 
シーズン4は未完結で終わりました。
物語の結末はシーズン5に持ち込まれるようです。
 
それにしても人質アルトゥーロがまた出てきてたけど
あのキャラ、スペインで人気あるのだろうか?
 
 
(追記 記事のタグの付け方が間違っている気がしてならない。
   #人生幸朗 とか #千葉県警 ってつける意味があるんだろうか?)
 

「ペーパーハウス」その② ネトフリ100本チャレンジ#3

「ペーパーハウス」(2日目)
 
春であります。
我が家はものの5分も歩くと田園風景が広がる
「何でこんな田舎住んでんだ」と我に返ってびっくりしてしまうほどの
自然豊かなところで
桜 菜の花咲き乱れて
「自然はいいよん」と呼んでいるようであります。
 
どーせヒマなんだから花見でも行こうかー
いやいやワタクシには使命がある。
ネトフリオリジナルドラマ100本見るという使命がー
 
それにしても何の因果でこんなチャレンジを始めてしまったのか…。
 
毎回グチっていても仕方ないので
「ペーパーハウス」シーズン1の続きいきます。第5話から。
 
出だしは快調だったストーリー展開が
犯人たちの過去の回想が多くなり、スピード感が削がれてきて
ちょっとダレ気味であります。
 
スペイン人は仕事より愛か?
籠城した造幣局の中で悪人たちが愛憎にまみれる間
警察の方も負けじと色恋沙汰に血道をあげ
女警部ラケルは現場のランチタイムにデートし
女警部の部下のむさ苦しい刑事が、警部に愛を告白したり
恋の痛みにウイスキー片手で暴走したりしてます。
 
事件の最中にそんなことやってたら
ハリー・キャラハンにマグナム44で撃ち殺されるぞ!
 
ワタクシのそんな心の叫びも虚しく
女警部は回を追うごとに
もっともっととんでもない方向に突き進んでいき、
スペイン人の「情熱と狂気」をまざまざと見せつけてくれます。
 
その辺を面白いと感じるか(もしくは我慢して見てられるか)で
この作品の評価は別れるところでありましょう。
サスペンス、アクションはまんべんなく散りばめられているので。
 
5話から見始めて、10話ぐらいから用事でチョコチョコ中断しながら
夜には13話まできました。
13話が終わると、とーとつに第1シリーズ終了です。
(話途中で、「つづく」のテロップが出て終わるシリーズって
どういう意味があるのだろうか)
実質的には1・2シーズンは合わせて一区切りのようです。
 
ここでちょっとワタクシ的に気になったのが
13話の終わり、「教授」とリーダー「ベルリン」が歌ってる「ベラチャオ」という曲
スペイン内戦の頃のレジスタンスの歌だそうです。
 
このスペイン内戦というのがスペイン映画には必ず出てきて
(出てこなくても映画の背景・思想にあるとされている)
ワタクシなど(外国人に)はよくわかりにくいところであります。
「エルスール」も「パンズラビリンス」もブニュエル映画も
スペインのいい映画にはみんなみんな「バックグラウンドにはスペイン内戦の影響」
があると言われています。
 
第1シリーズの終わりのタイトルも古いニュースフィルムなどが
使われていて、「ペーパーハウス」すらも関係するのだから
スペイン内戦の傷跡ってすごいなーとアホーのように感心していると
よく見るとニュースフィルムはスペイン内戦ではなく
お金に関係した、大恐慌時代などのニュースでした。
 
「ペーパーハウス」の場合は
「お金こそ全てという風潮にレジスタンスする」という意味で
「ベラチャオ」というレジスタンスな歌を使っていたようです。
「教授」たちにとって造幣局占拠はただのドロボーではなく
「お金と権威に対する挑戦」という主張があったということなのでしょうか。
 
がんばれレジスタンス。
官憲に負けるな。
ついでにお金返してくれ千葉県警(もうそれはいいっちゅうの…)
 
つづく。

「ペーパーハウス」その① ネトフリ100本チャレンジ#3

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ペーパーハウス netflix
ご機嫌いかがですか?阿覧澄史です。
先日スクーターで走っていて、何気なく交差点を左折したら
待ち構えていた警察に止められ
「今見てましたが一時停止しませんでしたよね?」
などと言われきっぷ切られてしまいました。
一時停止違反罰金5千円。
痛い。この金のない時に…。
 
ワタクシ、実は原付免許を去年取りました。
50すぎて、免許と名のつくものを取ったのは
初めてでありました。
それでスクーター乗り始めたら、警察につかまるわつかまるわ、
二段階右折違反」「信号無視」「一時停止違反」
そんでもってこの間も「一時停止違反」。
この間講習行って、点数が戻ったばっかりなのに…。
 
ドンくさいのか、目をつけられやすいのか
誰か警察に捕まらないコツを教えてください。
(特に千葉県警。4回ともたまにしか行かない千葉で
きっぷ切られてるし…)
 
そんな警察との確執を抱えるワタクシですが(それほどのもんじゃないか…。)
ネトフリ100本チャレンジの3本目、人気ランキング3位の今回「ペーパーハウス」も
まさに反権力、ポリスとの闘いのドラマでありました。
やれ!やれ!もっとやれ!やっつけろ!
あいつら違反しそうなところで隠れやがって。
こんな安全運転してるスクーターのおっさん捕まえるより
アオリ運転とか、スピード違反取り締れ千葉県警
(あれ、千葉県警は「ペーパーハウス」に関係ないか?)
 
 
ネットフリックスオリジナル人気ランキング第3位
「ペーパーハウス」(4シーズン)
 2017年〜 スペイン
 原案・脚本 アレックス・ピナ
 監督 Jesús Colmenar他
    ウルスラ・コルベロ アルバロ・モルテ
 
家人が寝た夜11時すぎから
「ペーパーハウス」第1話を見始めました。
 
 
「教授」と呼ばれる頭脳明晰・知的なメガネヒゲモジャ男を中心に
犯罪スペシャリストが集まってスペインの造幣局を襲撃。
目的は強盗ではなく造幣局を占拠して、紙幣を印刷しちゃうことー。
 
スピーディな展開で犯罪計画が進み
強盗たちは造幣局を占拠。
警察の対策本部には有能そうな女警部・ラケルが交渉人として
やってきます。教授との対決。交渉の駆け引き。
「おーこれは面白いかも」と期待が高まります。
 
しかし、2話、3話と見ていくうちに違和感が…。
いつも見るクライムムービーとはちょっと違う。
 
ハリウッド映画とかだとこういう緻密な計画を立てるような犯罪者は
冷静沈着。感情を表に表さないものと相場が決まっていますが
このドラマに出てくるキャラクターは
犯罪者・警察問わずテンション高く、気が狂ったように喋ったり
暴れたり、泣いたり笑ったりしていて
「さすがスペイン人だ」と思ってしまいます。
 
昔読んだ開高健のエッセイか何かに
「ヨーロッパでは精神の強さ、情熱(パッション)の強さが尊ばれる」
みたいなことが書いてありました。
まさにこの「ペーパーハウス」、そんな土壌の土地のドラマだから
こんなんなったんでしょうか。
 
「情熱」、そしてラテン人にとって、大切なのは「恋愛」。
 
こんなに大変な局面なのに、犯罪そっちのけで
色恋沙汰を繰り広げてるのはびっくりします。
 
「そんなことしてる場合か お前らバカばっかりだ」
とワタクシ何度呟いたでしょう。
 
しかし、見進めていくうちに
自他共に認める善良な一市民であり、犯罪者を憎み
燃えないゴミの分別もちゃんとするワタクシが
いつしか「教授」に感情移入して
犯罪計画の成功を願っているではありませんか。
 
日本の刑事ドラマと違い、このドラマの製作者側は
「あとで視聴者に『犯罪を賛美してけしからん』とか
叱られないように作ろう」とか考えておらず
徹底して犯罪者側からドラマを作っているからなのでしょう。
 
4シーズンあるのでまだまだ序盤の1シーズン目第4話、
そんな間違ったことは言ってないが強烈にウザい人質アルトゥーロ
(字幕は「アルトゥーロ」だが音声では「アルトリート」と聞こえる)が
警察に間違えて撃たれたところで終わり、
ワタクシも今日はお開きとさせていただきます。
(その②につづく)

ネトフリ100本チャレンジ#2 「ストレンジャー・シングス 未知の世界」その③

昨日は用事で某古本屋チェーンを回っておりました。
どこもおなじDJ入りの店内BGMをかけているので
いくつか回っていると同じものを繰り返し聞くことになります。
 
…しかしまさか尾崎豊の「卒業」を2021年にヘビーローテーションで聴くとは
思わなかった。
なんか重たいから繰り返し聴きたい曲じゃないのに
繰り返し聞かされてアタマの中でリピートし始めて困りました。
 
1日何回も校舎の窓壊して回られちゃかなわん。
 
…というわけで今日は朝から
ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン3突入です。
 
今回シーズン3は1985年。
子供達はショッピングモールのシネマコンプレックス
死霊のえじき」見てたりします。
 
そうか。アメリカじゃもうショッピングモールが立ち始めてるのかとびっくり。
85年なんて、大学生だったワタクシがいろんなものを捨てて
九州に蒸発したり、幼児教育のインチキなセールスマンやったりしてた頃だから
モールなんて影も形もなかったのに。
 
そしてモールはホーキンスの町にも重大な影響を及ぼし、
ジョイスの勤める雑貨屋はじめ中小小売店は潰れそうになっていたのです。
(日本の駅前のシャッター通り問題が、アメリカじゃこんな時期にもう起こってたのか…
勉強になるドラマだ)
社会構造は否応なく変わっていき、古き良き街並みは昔のままにあらず、
子供は大人になっていく…。諸行無常や。
 
マイクたちも最初の頃に比べるとずいぶん大人になっていて
ロールプレイングゲームより恋愛に興味を持つような年齢になっていました。
 
役の子供達が成長していくことは、物語上障害になることが多いですが
このドラマではそれを逆手にとって、子供からティーンエイジャーなりかけ感を
うまく利用した台本にしているんですねえ。はい。すばらしいですねえ。
では、また明日。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ(淀川長治日曜洋画劇場解説風に)
 
…あ、一人で盛り上がってついつい終わってしまった。
 
あと、ヨドチョウさんを真似してキメを作っていた解説者がいて、
最後に「来週もまた、アナタと、お会いしましょう」といっていた人が
いたような。何っつたっけな…えと、増田、マスダタカヒロ?(増田貴光さんでした)
 
古くてどうでもいい話が続いて恐縮です…。
 
で、ショッピングモールですが、その地下に何とソ連が基地つくっちゃうんです。
その基地で闇へのゲートを開けて、帝国主義打倒を狙ってるわけです。
おお、インターナショナル。
この辺の映画的記憶を散りばめていくのがまさに「ストレンジャー・シングス」という
ドラマらしく、オタクでインチキな感じが好きです。
 
きっとスタッフ(特に美術)も大変だろうと思います。
 
 
 ダファーブラザースの美術打ち合わせ(想像)
 
    会議室にスタッフが集まって座っている。
    プロダクションデザイナーなど美術チームとアシスタントディレクター
    たちが立って談笑している。
    スナックコーナーにはチームスター(車両部)とスチールカメラマン。
    そこへ入ってくるダファー兄弟。
    スタッフたちは席に戻っていく。
AD 「じゃあ、第5話の美打ち始めます。まずはショーンから一言」
ショーン・レビィ「(立ち上がり)えー、毎日ご苦労様です。
  体に気をつけて頑張ってください」
AD       「サンキューショーン。では時間もないことですし、
  シーン1から美打ちを。では5話の監督、ユタどうぞ」
ユタ・ブルースウイッツ「(ドイツ語なまりで)じゃ、スーン1からやるっぺ」
ロス・ダファー「あちょっと待って。その前にさー、
  この前いってたワンダーウーマンのコミック実家から取り寄せたよ」
    デザイナーのクリスに見せるロス。
クリス「サンキュ。マット」
ロス・ダファー「(ムッとして)マットはとなり。ぼくはロスだよ」
クリス「(慌てて)アイムソーリー。ロス。コミック助かるよ」
    隣に座っていたデザイナー助手がクリスに耳打ち。
助手「ヒゲが薄い方がロスですよ。…いや、濃い方だっけな?」
クリス「双子はわからん」
   ユタ、気を取り直し再び喋り始める。
ユタ「このスーンじゃ、ドイツ印象主義的なトーンで行きたいだべさ。そんで…」
マット・ダファー「(唐突に)あのさー、5話のセブンイレブンなんだけど、
   やっぱり赤い上っ張りはあの頃あったホンモノにしたいんだ」
ユタ「?!」
   焦ってヒソヒソ話す美術担当者たち。
クリス「…でもロス、前回の打ち合わせで作り物で行こうってことになって
   もう衣装部に発注してるし」
マット「ロスはとなり。ぼくはマット。昨日徹夜で考えたんだけど、
  ホンモノじゃないと成立しないよ」
クリス「(衣装部に)ないんだろ、ホンモノ」
衣装部の姉ちゃん「どこ当たってもないんですーう」
ショーン「(間に入って)もう撮影まで時間がないから、今回は諦めよう」
ロス「だめだ。あれは青春の思い出が凝縮されてるんだ。そうだろ、ユタ」
ユタ「はあ?監督はアタスだってば!勝手に決めないでくんろ」
ロス「君はサブ監督だろ」
マット「僕らはメインなんだからメインに従ってくれよ」
ユタ「(何やらドイツ語で叫ぶ)サノバビッチ!」
ショーン「(またまた間に入って)…マット、8話まで我慢しろよ。
  そしたらあんたら監督回だから」
ロス「(激怒)ロスだ!俺たちはThe Duffer Brothersだぞ!t・h・e!
 冠名刺は伊達じゃないぞ。ネフリの偉い人に言いつけちゃうからな」
    沈黙するスタッフたち。
 
みたいなことがあったかも。(想像ですが…。でもダファー兄弟が双子
というのは本当らしいです。)
 
ワタクシ的には、高校生の頃あのセブンイレブンの上っ張り着て
バイトしてたので懐かしかったです。
確かスラーピー(ドラマにも出てくるフローズンドリンク)も店にありました。
 
シーズン3はあっという間に見終わってしまいました。
しかしシーズン4を暗示するエピローグになっていたし
もうじき続きが見られそうだあります。
 
結構くさしてしまいましたが、ダファー兄弟、
80年代を舞台にして、影響を受けたイメージをごった煮にしただけでなく
変化と成長の物語にした技量は大したものだと思いました。完。

ネトフリ100本チャレンジ#2 「ストレンジャー・シングス 未知の世界」その②

<ストレンジャーシングス 2日目>
日曜日。
妻はPCプログラミング教室の体験授業に娘を連れて行った。
興味を示したら通わせるという。
きっと通うことになったら送り迎えを命じられるんだろうなと
おぼろげに考えつつも
一人家に残って、netflixを観始めたのでした。
 
今日は「ストレンジャー・シングス 未知の世界」第2シーズンです。
 
前シリーズの1年後、1984年。
おなじみの田舎町・ホーキンスの人々の近況が語られ
徐々に未知の世界からの黒い影がまた迫ってくるー。
 
相変わらず登場人物ははバラバラに謎を追い、
効率の悪い感じで話が進んでいきます。
ウイノア・ライダーのジョイス(ウィルの母ちゃん)は
また息子可愛さに半狂乱ですし
警察署長ホッパーは一人で歩き回って穴に閉じ込められるし
(こいつほんとバカ)、
ダスティン君はモンスターの子供匿って名前つけて可愛がっちゃうし…。
みんな勝手というか自由というか、アメリカ人というか…。
新型コロナが大流行しても「マスクは嫌だ」とか
いってるような人たちですから
なかなか人の言うこと聞きません。
 
イライラしつつも次々とエピソードを見ていると
和食ファミレスに行くから来いと言う妻からの電話があり
(ここにも勝手なヒトが…)5話で中断、バイクで向かいました。
 
ここ蕎麦うどん和食ファミレス「すぎのや」は
チェーン店らしいですが、東京では見たことありません。
うちの子供が好きで年中連れてかれる店であります。
 
娘ハー子はここでいつも「コアラちゃんセット」を頼みます。
これはお子さまランチに蕎麦かうどんがついてるセットなのですが
娘は「両方嫌い」といって、蕎麦もうどんも食べません。
仕方なく最近は「コアラちゃんセットそばうどんナシ」を頼みますが
お店のヒトは大抵不審なカオをします。
 
お店のヒトになり代わり、ワタクシが娘に
「お前、蕎麦うどんの店いって麺類食べないんだったら、行く意味なくね?」
とロジカルに諭しますが、「帰りにおもちゃもらえるから」と言うのが
娘がここにきたい理由だったりします。(コイツも勝手!)
 
買い物して帰宅後、「ストレンジャー・シングス」の続きを見ようとすると
今度は「夕飯はホワイト餃子焼いてね」と妻のオーダー。
(実はホワイトデーに洒落で「ホワイト餃子」(とぞんざいな飴)を
妻に送っていたのですが、ずっと冷凍のままだったのです。)
 
「お前なー。旦那が人類における輝かしい挑戦をしようと日夜努力してるのに
 言うに事欠いてホワイト餃子焼かせるとはなにごとだ!恥を知れ!」
と怒鳴りつけようかと思いましたが、
かえって面倒なことになるので、そそくさと夕食の準備をしました。
 
アメリカ人たちよ。こうしてホワイト餃子によって人間関係の危機は回避されるのだ。
自分勝手なことばっか言っててはイカンよ…。
 
そういうわけで
夕食後、ようやく5話からの続きを見始めました。
 
監督のクレジットに「アンドリュー・スタントン」と出ているのを発見。
あのピクサーアニメの監督とかやってるスタントンなのだろうか?
スタントンは実写映画も「ジョン・カーター」とか撮ってるが、
テレビドラマのつなぎ監督とかもやるのだろうか?
(そういや「ジョン・カーター」のあともE・R・バローズ原作の
火星のプリンセス」シリーズ3部作でやるとかいってたが、
あれはどうなったのだろう)
ひょっとして同姓同名のヒトなのか?
 
アンドリュー・スタントンが監督したからといって、
特に飛び抜けたところは感じなかったけど。
一体何のため?
 
まあ、そんなこともありつつ話は進みます。
6話ぐらいから派手になり、どんどん盛り上がってきます。
見てない人のために詳しくは言わないけど6話・7話・8話で
 
・「スパイ」ってダブルスパイか。
・姉妹なのに何でひとりインド人?
・ボブはやっぱり食われちゃうんだ。予想通り
 
みたいなことがあります。(見てない人はスルーしてください)
 
そして9話。クライマックスは尋常じゃないほど盛り上がり
絵にも迫力があり、The Duffer Brothersさすがメイン監督というとこを
見せてくます。
(逆にいえばオイシイとこ取りか…可哀想なスタントン)
 
面白かったのでまた一気に見て夜中になってしまいました。
 
さあ、次はシーズン3だ。
 
 
 
 

ネトフリ100本チャレンジ#2 「ストレンジャー・シングス 未知の世界」その①

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ストレンジャーシングス 未知の世界
<1日目>
朝まで韓流だったのに、この日は子供の卒園式。
そう。4月から娘は小学生なのです。
成人まで先は長いのに、お父さんはいいトシなのです。
 
そういえば前に娘を迎えに行ったら、パートのオバチャン先生に
「あらあらハー子ちゃん(仮名・娘の名前)、今日はおじいちゃんと一緒でいいわねー」
などと声をかけられて
にわかジイさんが返答に困っていると、
子供は正直に「お父さんだよ」などというから、オバチャン先生から真剣に謝られて
余計には恥ずかしい思いをしたこともありました。
 
そんな思い出の数々を胸に抱き、我が子も小学生。
うるうると泣こうと思ったけど、考えてみれば先は長い。
小学校の卒業式も、中学校も、高校も、ひょっとして大学もあるのに
幼稚園ごときで泣いてたら、そのうち顔なんて溶けてしまいますがな。
 
卒園式もコロナの影響で簡素化され、
謝恩会みたいなものもなく午前中で終了。
家族と娘の友達家族と連れ立って回転寿司で昼食となりました。
 
しかし、土曜の回転寿司はごった返していて全員の席も取れず、
ハー子ちゃんのお父さんは子供の友達家族とあまり交流がないので
一人カウンターに追いやられ、寂しく寿司をつまむハメに。
くそー 金色の皿食ってやる。ビールだって飲んじゃうぞ。
(しかし、会計はこっち持ちだった…。クーッ)
 
というわけで、帰宅後チャレンジの続きです。
 
ネットフリックスオリジナル人気ランキング第2位
ストレンジャー・シングス 未知の世界」(3シーズン)
  2016-2019年 アメリカ 脚本 ザ・ダファーブラザース他 
  監督 ザ・ダファーブラザース ショーン・レビィ他
  ウイノナ・ライダー デビット・ハーバー フィン・ヴォルフハルト
 
SFホラーらしいです。人気爆発してるらしいです。
期待は高まるが、
…ちょっと待て…3シーズンもあるのか。
8話ずつでも24話か…。
 
こういうのを100本観るって無謀じゃないのだろうか?
残りもそんなに多くない人生に、こんな企画やっていいのだろうか?
冷静に考えるといろいろと疑問が見えてきますが
人生なんてそんなものさと
必要以上にニヒルになりつつ、「ストレンジャーシングス」です。
 
 
巻頭「1983年11月」とテロップが出てきて、発端だけこの時代かと思ったら
ずっと80年台のままだった。
この設定にどう言う意味があるのでしょうか?いずれは現代になるのか?
制作側は80年台にこだわりがあるのか?
そういえばこの原案・監督・脚本のThe Duffin Brothersって何者?
なんでTheがついてるの?
もう最初から謎は深まるばかり。
 
83年といえば、ワタクシが高校出た頃で、恥ずかしくも青春?真っ盛りの時代。
思い起こされるのは借りてた安アパート。
ホカ弁屋のノリ弁。松田聖子のレコード。
ネットを見るとアメリカではこのドラマの時代の設定や再現ぶりも
評価されているようですが
ワタクシはアメリカ人じゃないので見ても懐かし感はあまりない。
(なんせ、ノリ弁だからね。)
しいていえばドラマのなかで高校生の部屋で流れていた
フォリナーの「ガールライクユー」。
ベストヒットUSAの第1位はずーっとこれだったなあと思い出すくらいか。
 
田舎の町にある軍隊系の怪しい研究所から何かが逃げ出す。
そして仲良くロールプレイングゲームをしていた子供たちのひとり
ウイルくんが「何か」に囚われて失踪する。
田舎の町は大騒ぎとなり、仲間の子供たちはウイルを探す。
そしてウイルの母ちゃん(芸域を広げようと、オバチャンに挑戦する
ウイノア・ライダー。仕事を選ばない、とも言える)や、
過去のある飲んだくれ警察署長、仲間の子供の一人マイクの姉ちゃんナンシー
などなどの人々がウイルを探すうちに、
謎の「何か」の存在に気づいていく。
さらに研究所から逃れてきた被験者らしき謎の丸刈り少女イレブン。
全ての謎を知りつつ、何にも言わない研究所のマッドサイエンティスト
(白髪オヤジになったマシュー・モディーン)。
 
謎が謎を呼び、「何、なに、なに?」とかいってるうちに
話はどんどん進んでいくので、エンドロールをスキップして
どんどん続きを見てしまいました。
謎はあんまり解決していきません。
 
ワタクシ、個人的にはイレブンちゃんのキャラクターが好きで
研究所にずっと幽閉されていたのだろうと思われる
世間慣れしていない言動に保護欲を感じてしまい、
この子がどうなるのかがとても気になりました。
名作「スタンドバイミー」をホーフツとさせるイレブンちゃんと
子供達のカラミが見所といっていいでしょう。(勝手に決めるな!)
 
で思ったのは、きっとThe Duffer Brothers、「エヴァンゲリオン」の影響
受けてんじゃないかと。
マシュー・モディーンの博士を「パパ」と呼ぶ、世間知らずの少女って
綾波レイ碇ゲンドウみたいではないですか。
 
「何か」の美術イメージもエヴァンゲリオンぽいし。
謎を「出しっぱなし」にして、解決していかないのも
エヴァンゲリオン的な作戦を感じるし。
 
出しっぱなし感が凄かった(ほんとにナニも解決しない)。
田舎の街に起こる事件という点でもこの作品は
ツインピークス」にも似ているかも。
 
つまり「ストレンジャー・シングス」はオタクが好きなものをつぎはぎして
作ったドラマではないでしょうか(オタクなのか?The Duffer Brothers。)
過去の作品のイメージをオマージュとして作り上げるドラマだからこそ
1983年にする必然があったということなのでしょう。
(おー。映画評論みたい。ついでに言うとこのブログも
おっさんの過去のイメージをつぎはぎしてお送りしております。)
 
というわけで深夜まで一気にシーズン1 8話。見終わりました。
明日はシーズン2だ!
 
しかし、健康な中年男(初老?)が毎日テレビ見てるだけの生活ってー
…ほんとクズですみません。
 ほんとにもう、体だけは気をつけてくださいよ。(林家三平か)

ネトフリ100本チャレンジ #1 「愛の不時着」 

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<「愛の不時着」1日目>
家人が寝静まった深夜0時。
ワタクシの無謀とも思えるチャレンジがついに幕を開けましたー。
震える手で(アル中ではない)TVスティックを挿し、電源オン。
netflixに画面を移して、番組を選びます。
えーとランキング1位はなんだっけ?
 
1位 「愛の不時着」(全16話)
  2019年韓国 監督イ・ジョンヒョ 脚本パク・ジウン
        ヒョンビン ソン・イェジン キム・ジョンヒョン
 
アイタタ。いきなり韓流連続ドラマか…。
最近は「愛の不時着展」なる展覧会まで行われている大人気ドラマだそうな。
ワタクシ正直韓流は苦手でありまして、「冬のソナタ」もちょっとだけ見てギブアップした
過去があります。
しかしもうnetflixも契約しちゃったし、後戻りはできません。
男らしくバンとリモコンを叩き(機械は大切に)、第1話から見始めました。
 
韓国の財閥の娘であるアパレル会社の女社長がパラグライダーに乗ったら
突然竜巻に巻き込まれて38度線を越え、北朝鮮に墜落。
国境警備隊のイケメン隊長に出会ってー
 
うっ。やっぱりオヤジに韓流はキツいです。
このドラマの最大の売り、というか大前提である「美しいラブストーリー」に
あんまり興味がないのですから…。
 
それでも我慢して2話、3話と見続けていくうちに
イケメン隊長の復讐劇やら、隠れ韓流ドラマファンの隊員やら
ヒロインのライバル(絵に描いたようなタカビーなお嬢様!)や
やっぱりイケメンの詐欺師などのサブメインキャラが出てきて
サブストーリーを繰り広げてきて面白くなってきました。
言葉がわかれば、村の人々のセリフも北朝鮮訛りにしてるらしいから
もっと面白いんだろうなと思います。
 
頑張って3話まで見ましたが、限界です。
今日はこの辺でおひらきっていうことで…(寅さんか!)
 
<「愛の不時着」2日目>
翌朝、妻と子供を送り出して早速スイッチオン。
「愛の不時着」第4話からであります。
まさか自分が朝から韓流ドラマを見るようになるとは…。
 
第4話は話がひと段落したツナギ回でしたが5話、6話で再びヒロイン・ユンセリを
南に返すため、イケメン・リジョンヒョクが奮闘、銃撃のあるカーアクションまで
繰り広げられます。
正直いろいろ疑問が残るのですが、エンターティメントなので気にしないでみたほうが
いいです。(ただ一つ、韓国では「しゃべる炊飯器」が流行してたのか?ということが
すごく気になりましたが…。)
 
昼飯はカップ麺で簡単に済ませ
7話、8話と続けさまに観賞。
ヒロインはなかなか南には帰れず、二人の恋に障害が次々と現れ
恋愛ドラマ王道の展開が繰り広げられます。
「ああ、もうダメか」と見るものが思ったその瞬間、恋人が颯爽と現れる
といったようなファンタジーが頻繁に繰り返され、
ラブシーンは抱き合う二人の周りをカメラが「これでもか!」とばかりに
グルグルグルグルまわり、
スイスの美しい湖の思い出が執拗にインサートされー。
 
ずーっと見続けていたら、もうこっちがグルグルしてしまいました。
…いやこれはディスってるわけじゃないっすよ。
スタッフキャスト一丸となって、やるべき仕事やってるんで
刺さるべき層には刺さってるだろうと思います。
 
子供を保育所に迎えに行き、夕食食べても見続け
9話で話は一応の決着がつきました。
あとはエピローグだろうとのんびり10話を見ていて
「あ、これ全16話だっけ」とハタと気付きガクゼン。
 
…完全に南に戻ったらエンディングだと勘違いしていた。
だってフツー目的を達したらドラマは終わりじゃない?
 
ちょっとショックだったのでこの日は終了としました。
 
 
<「愛の不時着」3日目>
野暮用があり、朝から外出していたので
夕方から「愛の不時着」11話を見始めました。
38度線を越えたからってストーリーは終わりではなく、第2部の始まりである。
そう、テーマは「ユンセリとリジョンヒョンの恋の行方」なのです。
 
ゴキブリのようにしぶとい悪役チョン少佐(韓国の中尾彬羽場裕一?)が
トンネル通って韓国にやってくる強引な展開。
何度も言うようですが、エンターティメントなので気にしないで見ましょう。
 
主人公たちはソウルに移動しているのでどう考えてもハナシ的には不要なのに
北の軍人村のおばちゃんたちが出続けているのは
スタッフがやりたかったのか、視聴者に好評だったのか。
確かにおばちゃんたち、ベタで面白いです。
 
それに引き換えソウルの主人公たちはダラダラしてて
なんだか目的を忘れて遊んじゃってるし
リジョンヒョンなんかオンラインゲームにハマってるし
(きっと北朝鮮の軍人に、ソウルの流行ファッション着せたり
こんなことしたら面白いということをウケを狙って次々やらせたんだろう
と思います)
北の精悍な軍人も南に来るとなんか野暮ったく見えるし
やっぱり9話ぐらいで終わったほうが良かったんじゃないかと思いました。
(韓国ではソウル編あたりから視聴率が上がったそうですが…。)
 
13話では本物のチェ・ジウが登場して、「天国の階段」のパロディ的なことを
やってたらしいですが、「天国の階段」見たことないから、
見ても何がパロディなのかわかりませんでした…。
(ネットで調べるとき、つい「天国への階段」を調べてしまい、
レッドツェペリンしか
出てこなくて困ったぐらいの認識だったので…)
 
夜が白み始める頃、ようやく「愛の不時着」見終わりました。
なんだかんだ言って、見終わったらユンセリロスな気持ちになったので
続編できたら見てしまうかもしれません。