配信ドラマ探検記 昭和オヤジがネトフリ・アマゾン・その他の密林を征く

配信ドラマを見て批評したり感想を言ったり、ツッコミを入れたりボケたりします。

「ベターコールソウル」ネトフリ100本チャレンジ#26

Better Call Soul Lewis Jacobs / Netflix

みなさまいかがお過ごしですか。

相変わらず金もなく、田舎でしみったれた毎日を過ごす

阿覧澄史あらんすみしです。(なんだこの挨拶?)

 

今日も朝から家でうだうだしており、

何気なくBSのメジャーリーグ野球中継を見ておりました。

エンゼルス大谷の先発試合であります。

 

この前見たときは、チャンネル回して見始めた瞬間に

ボカーンと満塁ホームラン打たれて即降板しておりましたが

今日はバシバシ三振とっていて「あわや完全試合」というくらいで

絶好調でありました。

特にファンというわけではないですが

大谷は野球マンガのようにばかばかしくて好きです。

 

今日面白かったのは「大量6点リードでパーフェクトピッチングしてるのに

打席に立ったらセフティバント試みて成功」というわけのわからない

ことやるとこでありました。

多分中継見てる全米および全日本の野球ファンの8割は

「意味わかんねー」とテレビの前で叫んだのではないでしょうか。

案の定全力疾走して疲れたのか次の回にヒット打たれて

6回で降板してたし…。

 

次は「先発して7点取られたけどホームラン3本打って8点取り返して

勝ち投手」とかやってほしいです。

ベイスターズに前いたウイーランドみたいに)

 

…なんだか野球ブログみたいになっておりますが

「ネットフリックス100本鑑賞チャレンジ」第26回であります。

今回は待望の(というかワタクシが待望していた)「ベターコールソウル」。

ちょうど最新シーズン6が配信されているところでもありますし

イムリーではないでしょうか。

 

「ベターコールソウル」2015年〜 アメリ

製作総指揮(Create by) ヴィンス・ギリガン ピーター・グールド

監督・脚本 ヴィンス・ギリガン ピーター・グールド 

      ゴードン・スミス トーマス・シュナウツ 

      マイケル・モリス ほか

出演    ボブ・オデンカーク ジョナサン・バンクス

      レイ・シーホーン マイケル・マン

 

               (6シーズン 63話)

 

 

数々のテレビアワードを総ナメにした傑作「ブレイキングバッド」に登場した

悪徳弁護士ソウル・グッドマンを主役にしたスピンオフシリーズ。

というか、もはや単なるスピンオフではなく

純然たる「ブレイキングバッド」の続編でありましょう。

 

まあ、続編と言ってもストーリー的には「前日譚」で

ソウル・グッドマンが「ブレイキングバッド」に

出てくる前

「いかにして駆け出し貧乏弁護士ジェームス・マッギルが

金ピカ弁護士ソウル・グッドマンになったか」

という話であります。

それに「ブレイキングバッド」の登場人物たち

(特にハードボイルド親父エルマントラウトと

麻薬カルテルの人々)が絡んでドライでハードでシニカルにしてコミカル、

独特の世界を醸し出しているのが

「ベターコールソウル」であります。

 

ワタクシ、「ブレイキングバッド」はレンタルビデオで見て

この「ベターコールソウル」はネットフリックス無料お試しで

6、7年前にシーズン3ぐらいまで見ておりましたが

今回アタマから見直しました。

2度目だから退屈するかと思いきや、面白くて止められないので

一日中見ておりました。至福であります。

田舎でしみったれた生活をしてるのも

悪くないなと思うのはこういう時でありましょう。(人としてはクズですが)

 

このシリーズの魅力はよく練れた台本と

それを受けて冒険的なカットを繰り出していく演出。

そして「完璧なヒーロー」が出てこない

「人間臭さ」全開なところにあるのではないかと思います。

 

至る所で問題を起こしては謝罪したりしなかったりしているジミーをはじめ

登場人物たちはどこかしら欠点や弱みを抱えている普通の人々です。

完全ではないごくフツーの人が、「悪」と向き合った時

それを許容するのか、拒絶するのか。

 

「悪いこと」はほんとに悪いのか?

うろたえたり、人に罪をなすりつけたり

やって反省する人もいれば、悪事を重ねる人もいる。

確信犯もいれば、知らずに手を染める人もいる。

そんなフツーの人の弱さが悲劇になり、喜劇になっていくー。

 

お、ちょっと評論ぽいこと言ってしまいましたが

単純に口八丁のスチャラカ野郎ジミーが適当なこと言って

繰り出す奇策を見てるだけでも面白いし、

メキシコの麻薬カルテルのギャングたちがドンパチやるのでアクションも十分。

おすすめの作品であります。

 

なおこの「ベターコールソウル」、現在ファイナルのシーズン6の配信が始まっており

今年中にはラストまで配信される予定だそうです。

 

ワタクシは2話まで見ましたが、安定の面白さでありました。

(強欲な奥さんが印象的なケトルマン夫妻の再登場が楽しい)

しかし作品の内容よりもソウルのボブ・オデンカークの加齢の方が心配であります。

 

「ブレイキングバッド」の設定が2008年として、シーズン6が同じ年だとすると

ソウル・グッドマンは設定45、6歳というところ。

しかしボブ・オデンカークは今年59歳で、アップのカットを見ると

明らかに老けちゃっております。このシーズン6の撮影中に心臓発作で倒れたという

ニュースもありましたし…。

この後のエピソードで「ブレイキングバッド」の主役ウオルターとジェシー

登場するという噂ですが、ブライアン・クランストンなんか今年66歳だし、

大丈夫なのだろうかと気にかかるところであります…。

 

追記

実はワタクシが一番気になっているのは、あのいい加減なソウルを見捨てることなく

寄り添い続けるお気に入りのキャラ・キム姐さんの運命であります。

「ブレイキングバッド」には出てこない人物なので、
ラストまでにはどうにかされてしまうのではないかと思うと心配で、
夜も眠れません(嘘ですが)。