配信ドラマ探検記 昭和オヤジがネトフリ・アマゾン・その他の密林を征く

配信ドラマを見て批評したり感想を言ったり、ツッコミを入れたりボケたりします。

「ウイッチャー」ネトフリ100本チャレンジ#30

ウイッチャー Netflix
お暑うございます。
「Don't trust under 30」をスローガンに
抑圧されたオヤジの尊厳を取り戻すべく
日夜頑張る阿覧澄史あらんすみしでございます。
(ーまあ、特に何してるってわけではないんですけどね…。)
 
先日、昼間っから家でネトフリみていたところ
勤めに出ている家内からメールありました。
近所の学校からの不審者情報が添付してあり
「不審者情報
区分 露出
場所 ××駅(近所の駅)付近
不審者 ・20代の男性・身長180センチぐらい
    ・黒のTシャツ
状況 女子生徒が下校途中、駅付近を歩いていると
   後ろから男が走ってきて、下半身を露出。
   女子生徒は急いで自宅まで逃げた」
という内容。
(英語で言うと「フラッシャー(露出狂)」ってヤツですね。
セルジュ・ゲーンズブールの
「スタン・ザ・フラッシャー」と言う映画もありました。)
 
家内からは娘の下校時に気を付けろということと
「トシはいってるがアンタもフラフラしてて不審だから
フシン者に間違えられないよう気を付けろ」
という意味の失敬なメールであった。
 
20代の近所の変質者に告ぐ。
ワタクシまでとばっちりが来るので
近所での変質行為は謹んでもらいたい。
若い鬱憤はスポーツで発散して(…いや無理か)
…AVなり風俗行くなり晴らしてください。
 
さて
ネトフリ鑑賞100本チャレンジ第30弾は
「フラッシャー」…じゃなかった
「ウイッチャー」であります。
(これが言いたいだけのマクラでした…。)
 
 
「ウイッチャー」2019年 アメリカ 2シーズン
原作 アンドレイ・サブコフスキ
製作 ローレン・シュミット・ヒスリック
監督 アリク・サクハロフ ほか
出演 ヘンリー・カヴィル アーニャ・シャロトラ
   フレイヤ・アーラン
 
この「ウイッチャー」、要するに大ヒットした「ゲームオブスローンズ」路線の
「エログロ中世もの」であります。(雑な説明…。)
 
 
ウイッチャーというのは魔法で変異したモンスター退治の剣士で
このウイッチャーである主人公「リヴィアのゲラルト」と
魔法使いのイエネファーが
世界を滅亡させるだけのパワーを持つお姫様・シリを
群雄割拠の国々や魔法使いたちから守ろうとする
というのがメインのお話だと思われます。
 
…なんで「思われます」かというと、2シーズンかけても
話が全然進まないからであります。
これには原作のファンタジー小説のシリーズがあり
それに忠実に作っているためなのか
基本的に会話が大袈裟でダルく、テンポが遅いのです。
中世もののドラマや小説は
神話の雰囲気作りに中身のない大仰なセリフや
おどろおどろしい映像に時間かけがちではありますが
これはやや過剰かなと…。
ちょっと退屈いたします。(注・個人的意見です)
 
そして一番大きな問題は
国と国との(人と人との)いさかいが
複雑すぎて明確にわからないことと
原作に頼りすぎて説明不十分なことでしょうか。
 
一番びっくりしたのが
話が分からなくなって
「え、オイラ頭悪いのかな?」と思いつつ
ネットを探ってみますと
なんと並立して描かれているエピソードの時間軸が違っていたところ。
「ゲラルトのエピソードとイエネファーのエピソードには
三十年の時間差がある」などとシラッと書いてあるではありませんか。
そんなの見ただけじゃわかんねえよー。
なんの説明もねー。
と画面に向かって突っ込んでしまいました。
 
年代のテロップ入れれば済むことなのになあ…。
 
ひと昔まえならワタクシも
難解な映画などに挑戦して「???」となると
「まだまだ勉強が足りないなあ…」と思っていましたが
最近はタルコフスキーだろうがゴダールだろうが
理解できないものは
「わかるように作れないカントクが下手くそ。出来が悪いだけ」
と切り捨てるようになっております(唯我独尊!)
 
ーなんだか話が逸れてしまいましたが「ウイッチャー」です。
いいところも書いておくとですねー
・主人公ゲラルトが時代錯誤的にカッコいい。
 ひと昔まえのヒーロー像というか、一周回って新しい?
・セットやCGにやたら金かかってて豪華
・モンスターが徹底してグロい。
・吟遊詩人の歌が現代風(ロック調)
 
などでしょうか。(あまり褒めてない気もするが…)
 
全7シリーズ制作予定なのでこれからもっと面白くなるかも。
製作者の巻き返しに期待いたしましょう。
(でも結末まで早くともあと12、3年かかる?)
 
そういうわけで「フラッシャー」が捕まって
続報をお届けできることも期待しつつ
次回「野武士のグルメ」です。乞うご期待。