配信ドラマ探検記 昭和オヤジがネトフリ・アマゾン・その他の密林を征く

配信ドラマを見て批評したり感想を言ったり、ツッコミを入れたりボケたりします。

「浅草キッド」ネトフリ100本鑑賞チャレンジ#46

浅草キッド Netflix
 どーも阿覧澄史あらんすみしです。
「ネットフリックスの作品を100本全話見て
『若いもんはけしからん』とオヤジがぐだぐだ言うチャレンジ」も
今回46本を迎えております。
(あれ?そんな企画だったっけ?)
 まだ半分もいってないのには愕然といたしますが
韓流苦手なワタクシにとっては試練の
「人間レッスン」「ザ・グローリー」の韓流連チャンを終え、
今回のチャレンジは「浅草キッド」であります。
なんと単発ドラマ…いや映画か。
 
配信オンリーの作品を「映画」と言ってしまって
いいのか、よくわかりませんが
ネトフリのカテゴリーは映画になっております。
最近はアカデミー賞に劇場未公開のネトフリ作品が入ったり
「もう映画館で見るだけが映画じゃないのか」とも思う
今日この頃でございます。
 
 「浅草」といえば昔はよく浅草で映画見ました。
浅草松竹で正月に「寅さん」見たり
「東京クラブ」でアクション映画3本立てとか
浅草東宝クレイジーキャッツオールナイト上映とか。
 
その頃からうらぶれた繁華街でありましたが
先日久々に浅草六区に行ったら
あれだけ並んでいた映画館がまるっきりなくなって
妙にスッキリしていて驚いてしまいました。
映画館のなくなった街角はどこも寂しいー
 
おお、追憶の映画館よ。
 
シネコンじゃなくて名画座
 
ワタクシの青春でありました。
 
恋人で、友人で
 
いいことも悪いことも教えてくれたいかがわしい先輩で
 
詐欺師で 聖者で ポン引きで ヤクザで
 
先生でありました。
 
えーん。
 
…失礼いたしました。
浅草キッド」がノスタルジックな映画だったので
ジジイがつい無意味に盛り上がってしまいました。
 
まあそこまでセンチメンタルになることたぁないですな…。
 
今はウチで好きな時に映画見ればよろしい。
いい時代であります。
 
 
<ネトフリチャレンジ その46>
浅草キッド」 2021年 日本
脚本・監督 劇団ひとり
 
ビートたけしの浅草時代を綴った小説が原作。
弟子入りしたビートたけしの若き日の回想の
物語であります。
 
たけしの青春期を
「こんなにモノマネしなくてもいいのに」というくらい
役作りして柳楽優弥が熱演しておりますが
このお話のメインは
伝説の浅草芸人、師匠深見千三郎でした。
 
ワタクシ不勉強にしてこのヒトのことを
よく存じ上げませんでしたが
たけしが尊敬し、芸の目標にする人物として
うまく描き出しているなあと感心いたしました。
 
深見の「馬鹿野郎」を無駄に連発したり
タップダンスをしたりという芸風もさることながら
予定調和な芸をよしとせず
ホンモノを追求するアナーキーさは
まさにビートたけしの目指すもの。(だと思う。)
 
全世界公開のネットフリックス営業的には
「世界のキタノ」の若い頃をうまく見せるのが
重要なのでしょうが
作品のエッセンスとしては
「たけしにはこういう師匠がいた」というのを
納得感を持って見せることが大事だと思うので
よい作品になったのではないでしょうか。
(ちょっと偉そうなコト言ってる?
 どーもスミマセン)
 
あと、ジジイの小言的なコトをいうと
70年代くらいの時代風俗をもうちょっと
突っ込んで欲しかった気がいたします。
 
 ワタクシが気になりましたのは
 
・ストリップの時音楽かけるカセットデッキ 
  (この頃まだオープンリールでは?)
・屋上でたけしと千春がのむ缶ビール
  (缶ビールってあんまり見なかったような)
とか。
ま、あくまでもワタクシの幼少期の印象で
言っておるので、あるのはあったのかも知れませんが。
 
えー、そういうわけで
浅草キッド」面白かったです。
 
ネトフリチャレンジ次回は「First Love初恋」。
次回はもう少し読者対象年齢を下げて
お送りしたいと思う所存でございますので
よろしくお願い致します。
 
(あれ、「初恋」って宮崎あおいの映画じゃないよね?)